MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

【HOF2017】バグウェル氏が7年目、レインズ氏は資格取得10年目で殿堂入り

 

 パッジの愛称で親しまれたイバン・ロドリゲス(元レンジャーズほか)が、資格取得1年目にして得票率76.0%をマーク。一発合格で殿堂入りを果たしたことは昨日紹介したが、もう2人の殿堂入り選手を紹介したい。

 

 昨年はわずか15票足りずに落選したジェフ・バグウェル。75%以上の得票が選出条件となるこの投票で71.6%で選出を逃したが、7度目の挑戦となった今回は86.2%の票を集めて殿堂入りを果たした。

 

HOF2017

 

 弱小球団で気を吐いたスラッガーというイメージのバグウェル氏は48歳。1991年のメジャーデビューから2005年を最後に引退するまでヒューストン・アストロズ一筋で活躍。

 

 15年間のキャリアで、打率.297、449本塁打、1,529打点の通算成績を残し、2000年に記録した47本塁打・152得点はいずれも球団記録。07年には、同氏の背番号『5』が球団史上8人目の永久欠番に指定された。

 

1994年ナ・リーグMVP、オールスターに4度、シルバースラッガー賞に3度選出されている。

 

 ただ、メジャー昇格前は長打力に乏く、昇格後は次第にボディビルダーのような体になったことから、薬物使用の噂が絶えず、それが野球殿堂入りの得票率にも悪影響していた。

 

 また、モントリオール・エクスポズ(現ワシントン・ナショナルズ)などで外野手として活躍したティム・レインズは、23年間通算で打率.294、170本塁打、980打点、808盗塁を記録。

 

オールスターに7度選ばれ、ニューヨーク・ヤンキース時代の1996年にはワールドシリーズ優勝を経験した。資格取得10年目にして86.0%の票を獲得し、最後のチャンスで殿堂入りを果たしている。

 

 その一方で、現役時代の薬物使用疑惑で物議を醸した歴代1位の762本塁打バリー・ボンズ氏、通算354勝のロジャー・クレメンス氏は選出されなかった。

 

 パドレスなどで通算601セーブを挙げたトレバー・ホフマンも74%の得票率で、あと一歩及ばなかった。選出に必要な75%にあと5票足りなかった。