どうしてもMLBの日本人選手の所属チームが気になります。
ホセ・フェルナンデスやジャンカルロ・スタントンなど才能あふれる若手が台頭し毎年のようにリーグのダークホース的存在になってきたマイアミ・マーリンズ。
しかし、ご存知のように、フェルナンデスは昨年9月25日にボート事故で帰らぬ人になった。
絶対的エースの急死でローテーションの核を失ったチームは、その代わりを探すのは非常に難しいタスクで、とりあえずクオリティ・スタートをしっかりとこなせるような投手を補強。それを経験豊富なブルペン陣をそろえて支える方針に出た。
まずは、カンザスシティ・ロイヤルズから通算89勝の先発右腕エディンソン・ボルケス(33)をFAで獲得。
ほかにロングリリーフとしても使えるジェフ・ロック(16年9勝8敗、防御率5.44)。ここにきてシンシナティ・レッズから先発投手のダン・ストレイリーをトレードで獲得した。
マーリンズは先発ローテ強化のために、レッズのダン・ストレイリーを獲得!マーリンズ上位のプロスペクト選手3人とのトレードとなった。ストレイリーは昨年レッズにて14勝8敗、防御率3.76を記録している。 https://t.co/3NSW0gpllH#トレード情報 pic.twitter.com/lBiTURTqIk
— MLB Japan (@MLBJapan) 2017年1月20日
ストレイリーは28歳の右腕で、メジャー2年目の2013年にアスレチックスで152回1/3を投げて10勝8敗、防御率3.96、WHIP1.24。
16年はシンシナティ・レッズの先発ローテの一角として191回1/3を投げて、14勝8敗、防御率3.76、WHIP1.19とキャリアハイの数字を残した。
それでもけっして上位を狙えるような先発ローテーションではないが、それを補うブルペンではクローザー候補としてAJラモス。そのほかデビッド・フェルプスとカイル・バラクローもセットアッパーとして実績があり、そこにクローザー経験もあるサブマリン右腕のブラッド・ジーグラー。レッドソックスで酷使されたが、実績を残した田澤純一が加わった。
マーリンズ スターター編成
チェン・ウェイン(左)
エディソン・ボルケス(右)
トム・コーラー(右)
ダン・ストレイリー(右)
ジェフ・ロック(左)
アダム・コンリー(左)
ブルペンの編成
Closer:A.J.ラモス(右)
Setup:ブラッド・ジーグラー(右)
Middle:デビッド・フェルプス(右)
Middle:ダスティン・マゴワン(右)
Long:ジェフ・ロック(左)
ドラフト1巡全体7位の BA、BPプロスペクトランキング1位の左腕ブラクストン・ギャレット(19歳)はシングルAでもう少し時間がかかる。
メディアの中には、チーム再建策として、レギュラー外野手のマルーセル・オズーナや15年の首位打者ディー・ゴードン外野手、アディニー・ヘチャバリア遊撃手をトレードに出して、フェルナンデスに代わるエース格を補強すべきであるという論調もあったが、編成責任者のヒル本部長はそれをせず、上のような補強をしてシーズンに臨むことを決めた。
野手では、毎年迫力不足の一塁を、ナ・リーグの本塁打王で、シーズン206三振という三振王でもあるクリス・カーター一塁手(前ブルワーズ)や、マーク・レイノルズ一塁手(前ロッキーズ)ら、右のスラッガーの獲得を検討しているという情報も流れている。
一塁手には左打者のジャスティン・ボーア(90試合15本塁打、OPS.824)がいるが、ツープラトンで起用するのが狙い。
スタントンを一塁にコンバートしてイチローをライトのレギュラーにすればいいと思いますが、スタントンはファーストミットを持つのが嫌いなのかもしれません。