MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

MLB2020 レッズ戦力分析② ブルペンの脆弱性が問題

日本人選手の所属チームを中心に個人的に気になるチームの編成状況を紹介しているが、今回はシンシナティ・レッズの第2弾。投手力を中心に紹介したい。

 

メジャーリーグ戦力分析

 

 

メジャーリーグ30球団中、これまで唯一日本人選手が所属したことがなかった球団だが、昨年8月に田澤純一マイナー契約を結んだ。ただ、田澤のメジャー40人枠への昇格はなかった。

 

 

レッズのおもな補強選手

 

【投手】

ウェイド・マイリー(FA)

ペドロ・ストロップ(FA)

ホセ・デレオン(トレード)

 

【野手】

マイク・ムスターカス内野手(FA)

ニコラス・カステヤノス外野手(FA) 

秋山翔吾外野手(FA)

 

 

レッズの投手力は?

 

レッズの投手力は、先発の防御率がMLB9位、WHIPがMLB6位、奪三振率でMLB3位とそれ程ひどくなかった。ケビン・ゴーズマン(3勝9敗/5.72ERA)、アレックス・ウッド(1勝3敗/5.80ERA)がフリーエージェント(FA)でチームを去ったが、大きな影響はなく、今季も19年1月にヤンキースとのトレードで獲得したソニー・グレイを軸にルイス・カスティーヨ、トレバー・バウアーの3本柱に左腕のウエイド・マイリーをFAで追加した。

 

 

ソニー・グレイ

(11勝8敗/2.87ERA/WAR4.4)右投

ルイス・カスティー

(15勝8敗/3.40ERA/WAR4.1)右投

トレバー・バウアー

(11勝13敗/4.48ERA/WAR3.3)右投

ウエイド・マイリー

アストロズで14勝6敗/3.98ERA/WAR2.0)左投

 

 

この4人に9勝を挙げた右腕アンソニー・デスクラファニー(3.89ERA/WAR2.4)を加えた5人で先発ローテーションを形成すると考えられる。

 

問題はブルペンだろう。昨年はMLB13位で、昨年オフもブルペンの整備が最優先事項だった。昨年34セーブのクローザー、ライセル・イグレシアスは防御率4.16(FIP3.92)と不安定。彼のトレードの噂は毎年オフの恒例になっている。

 

そのためペドロ・ストロップ(FA)、ホセ・デレオン(トレード)を補強。マイナー契約でも30代のメジャー経験のあるリリーバーを数人追加した。それでも毎年混戦の中部地区から抜け出すには、力のあるリリーバーの頭数が少ない気がする。

 

 

《4月14日の記事の再ポストです》