日本人選手の所属チームを中心に個人的に気になるチームの編成状況を紹介しているが、今回はシンシナティ・レッズの第2弾。投手力を中心に紹介したい。
メジャーリーグ戦力分析
メジャーリーグ30球団中、これまで唯一日本人選手が所属したことがなかった球団だが、昨年8月に田澤純一がマイナー契約を結んだ。ただ、田澤のメジャー40人枠への昇格はなかった。
レッズのおもな補強選手
【投手】
ウェイド・マイリー(FA)
ペドロ・ストロップ(FA)
ホセ・デレオン(トレード)
【野手】
マイク・ムスターカス内野手(FA)
ニコラス・カステヤノス外野手(FA)
秋山翔吾外野手(FA)
レッズの投手力は?
レッズの投手力は、先発の防御率がMLB9位、WHIPがMLB6位、奪三振率でMLB3位とそれ程ひどくなかった。ケビン・ゴーズマン(3勝9敗/5.72ERA)、アレックス・ウッド(1勝3敗/5.80ERA)がフリーエージェント(FA)でチームを去ったが、大きな影響はなく、今季も19年1月にヤンキースとのトレードで獲得したソニー・グレイを軸にルイス・カスティーヨ、トレバー・バウアーの3本柱に左腕のウエイド・マイリーをFAで追加した。
ソニー・グレイ
(11勝8敗/2.87ERA/WAR4.4)右投
ルイス・カスティーヨ
(15勝8敗/3.40ERA/WAR4.1)右投
トレバー・バウアー
(11勝13敗/4.48ERA/WAR3.3)右投
ウエイド・マイリー
(アストロズで14勝6敗/3.98ERA/WAR2.0)左投
この4人に9勝を挙げた右腕アンソニー・デスクラファニー(3.89ERA/WAR2.4)を加えた5人で先発ローテーションを形成すると考えられる。
問題はブルペンだろう。昨年はMLB13位で、昨年オフもブルペンの整備が最優先事項だった。昨年34セーブのクローザー、ライセル・イグレシアスは防御率4.16(FIP3.92)と不安定。彼のトレードの噂は毎年オフの恒例になっている。
そのためペドロ・ストロップ(FA)、ホセ・デレオン(トレード)を補強。マイナー契約でも30代のメジャー経験のあるリリーバーを数人追加した。それでも毎年混戦の中部地区から抜け出すには、力のあるリリーバーの頭数が少ない気がする。
《4月14日の記事の再ポストです》