MLB メジャーリーグ物語

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【MLB移籍情報】スタントン争奪戦にレッドソックスも本格参戦!?

 

本塁打王打点王に輝いたジャンカルロ・スタントン外野手。しかし、残り10年で2億9500万ドル(約333億円)という巨額の契約金が影響して、その去就に注目が集まっている。

 

 

MLB移籍情報

 

 

マイアミ・マーリンズのデレク・ジータ―CEOは、来季の総年俸の大幅削減計画に着手しているという報道を地元紙「マイアミ・ヘアルド」が以前に報じていた。

 

それによればマーリンズの総年俸は約1億4000万ドル(約157億円)程度になる予定だが、9000万ドル(約101億円)まで圧縮したい方針だという。

 

これはMLB30球団中26位というかなり大胆な計画。そこでクローズアップされるのが、来季年俸が2500万ドル(約28億円)というスタントンの年俸だ。

 

ジータ―CEOが計画を実現のために、大ナタを振るうとすれば、これほど分かりやすいこともないと思うが、トレードは相手があっての問題で、これほどの巨額ともなれば相当の負担をマーリンズ自体も強いられる。

 

 

マーリンズは多くのチームがそうであるように先発ローテーションがコマ不足。それだけではなく、ブルペン陣もシーズン中に放出しており手薄な状況。防御率でスターターが26位(MLB30球団)、ブルペンが20位(同)というスタッツを見ただけでもそれが分かる。

 

絶対的エースだったホセ・フェルナンデスの事故死の後、エース格として昨年オフに獲得したエディンソン・ボルケスは、トミー・ジョン手術を受け2018年は使えない。左腕チェン・ウェインは、オリオールズから移籍後、左肘の靭帯が部分断裂等で不良債権化したまま。

 

残りの先発陣は、はっきり言って先発4~5番手クラスのダン・ストレイリー、ホセ・ウレーニャ、アダム・コンリーの3人。年俸を抑えられる若い先発投手に置き換えて彼らをトレード要員に回したいぐらいだ。

 

ただ、スタントンの移籍交渉には、出す側のマーリンズが巨額の契約金を一部負担すること、受け入れる側も交換要員としてトップクラスのプロスペクトを複数揃える必要があり、そうした要件を満たす球団は少ない。

 

 

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現在複数のメディアで、カージナルスジャイアンツ、フィリーズレッドソックスの4球団の名前が挙がっている。すでにマーリンズ側と交渉を始めたという情報もある。

 

スタントンには契約の中で「全球団への拒否権を有している」が、カリフォルニア州出身の彼は西部か東部のチーム、または、「優勝を狙えるチーム」を希望しているという。

 

上の4球団を消去法でいくと、ジャイアンツはファーム層が薄くトッププロスペクトを複数揃えるのは厳しい。フィリーズは優勝を狙える球団とは考えにくい。

 

残るのは、カージナルスレッドソックスの2球団で、カージナルスは豊かなファーム層があり、交換要員としてMLBプロスペクトランキングでも14位にランクしている23歳右腕アレックス・レイエス投手。同47位に22歳右腕ジェイク・フラハティ投手、2017年開幕前にはベースボール・アメリカがトップ50にランクし、メジャーで60回1/3を投げて防御率3.88と結果を残した24歳右腕ルーク・ウィーバーなどがいる。

 

さらに2017年シーズン開幕前にベースボールプロスペクタスが40位にランクした22歳右腕サンディ・アルカンターラもメジャーデビューを果たすなど、メジャーレベルに近い有望株の投手を交換のカードに切ってくる可能性は十分にある。

 

以前にも書いたが、メジャーリーガーの誰もが憧れるベースボールタウン「セントルイス」にホームを置く優勝を狙える球団だ。カージナルスはシーズン中にもスタントンに関心を示していた。

 

レッドソックスは敏腕社長デーブ・ドンブロウスキーが、昨年のクリス・セール投手のトレードに続く大型トレードを成約させる可能性がある。

 

デビッド・オルティーズが引退して懸念されたとおり2017年は、チーム本塁打数で30球団中27位に終わった。ヤンキースのジャッジやサンチェスなどの長距離砲を見ているだけに、この数字を改善したいと考えるのが普通だろう。

 

ただ、チーム打率(MLB12位)や得点数(同10位)は悪くない。平均アベレージ(.268)が低く、故障がちなイメージのスタントンよりは、FA市場でエリック・ホズマー一塁手を補強する方がコストパフォーマンスやニーズにあっているような気がする。ほかにFAではJ.D.マルティネス外野手もいる。

 

マーリンズ側からのどんな譲歩を引き出すか、カージナルスレッドソックスジータ―CEOとのかけ引きにも注目したい。