ジーターは満票ならず
現地1月21日(日本時間22日)、全米野球記者協会(BBWAA)による2020年のアメリカ野球殿堂入りの投票結果が発表され、元ニューヨーク・ヤンキースのデレク・ジーター氏が得票率99.7%、元コロラド・ロッキーズなどに所属したラリー・ウォーカー氏が76.6%で選出された。
メジャーリーグの場合、殿堂入りはBBWAAに10年以上所属する記者の投票(今年は397票)で決まり、得票率75%以上が必要となる。
BBWAA elects Derek Jeter, Larry Walker. https://t.co/XeuIE8xL0S pic.twitter.com/E2LGbD3yvN
— BBWAA (@officialBBWAA) January 21, 2020
ジーター氏は昨年のマリアーノ・リベラ氏に続いて満票が期待されたが、1票足りなかった。ただ、有資格1年目で得票率99.7%は歴代2位。
1995年のデビューから2014年の引退までヤンキース一筋、現役生活20年間で5回のワールドシリーズ優勝、14回のオールスター選出。 通算打率.310、3465安打(歴代6位)、260本塁打、1311打点。通算補殺6605(遊撃手として歴代10位)。通算の出塁率.377はイチローの.355をも上回る。
特筆すべきは、勝負のかかったポストシーズンでの成績だろう。ポストシーズンでの通算200安打、111得点などは歴代1位だ。ピンストライプの「背番号2」が有終の美を飾った2014年9月26日、現役最終戦のサヨナラヒットは伝説としてニューヨーカーに語り継がれている。
A Bronx legend. A baseball legend. #HOF2020 pic.twitter.com/tNMQ0o779x
— New York Yankees (@Yankees) January 21, 2020
ジーター氏と好対照だったのは、殿堂入り資格10年目の最終年で殿堂入りを果たしたラリー・ウォーカー氏。カナダ出身選手としては、ファーガソン・ジェンキンス氏(シカゴ・カブスなど)以来史上2人目になった。
外野手としてモントリオール・エクスポズ(現ワシントン・ナショナルズ)、コロラド・ロッキーズ、セントルイス・カージナルスの3球団で活躍。
メジャーキャリア17年、通算2160安打、383本塁打、1311打点、230盗塁。ナショナル・リーグ最高打率を3度、リーグ最多本塁打を1度とタイトルを獲得した他、1997年にカナダ出身者では史上初のMVPを受賞。シルバースラッガー賞を3度、ゴールドグラブ賞を7度、オールスターゲームにも5度選出された史上最強のカナディアンだ。
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