MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ヤンキースのチャップマンに裁定、MLBがDV案件で30試合の出場停止処分

司法当局が不起訴にしても30試合の出場停止!?

 

チャップマンに裁定が下った。メジャーリーグ機構(MLB)は現地1日、ニューヨーク・ヤンキースに移籍した左腕アロルディス チャプマンドメスティックバイオレンス(DV)に関する規範に違反したとして、30試合の出場停止処分を科した。

 

以前にも紹介したがチャプマンは、昨年10月30日に発生した22歳の恋人クリスティーナ バルネアさんとの口論から駐車場に8発発砲、暴力事件となった事案に関して、捜査をしていたフロリダ州南部の検察当局が、バルネアさんの説明が矛盾しており、証拠も不十分として有罪判決には持ち込めないと判断。 1月21日に起訴しないことを発表していた。

 

しかし、MLBは独自に調査を続けていた。そして、同選手に30試合の出場停止処分という裁定を下した。

 

チャプマンは声明を発表し、「あの夜、自分はガールフレンドに全く危害を加えていないということは、ハッキリさせておきたい」とコメント。

 

「しかし、よく考慮したうえで、この決定に従うことにした」と述べ、ヤンキースや家族など関係者に迷惑がかかる可能性のある異議申し立てはせず、出場停止処分を受け入れる意向を示した。

 

ロブ マンフレッド・コミッショナーも、声明で「あの日チャプマンが銃を用いたこと、パートナーに対する行動は不適切であったと判断した。彼がけじめをつけたことを嬉しく思う」と述べた。

 

チャプマンは、引き続き春季キャンプに参加することは可能。処分は4月4日に行われるヒューストン・アストロズとの今季開幕戦から適応され、雨天による順延などがなければ、5月9日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦から復帰できる見込み。

 

ヤンキースの筆頭オーナーであるハル スタインブレナー氏は、「有罪が確定するまでは無罪」と述べ、チャップマンを擁護していた。

 

チャップマンは、2009年に母国キューバから亡命。MLBでは、オールスターゲームに4度選出され、今季は、名門ヤンキースのクローザーとして活躍が期待されている。

 

メジャーリーグ機構(MLB)は、同選手のほかに現在、ロサンゼルス・ドジャースヤシエル プイーグ外野手、コロラド・ロッキーズホセ レイエス遊撃手に対してもドメスティックバイオレンス(DV)の規範に違反した可能性があるとして調査を行っている。