きのうメッツの先発ローテーションを紹介したが、クローザーのジェウリス・ファミリア投手が、昨年10月に起こした妻へのドメスティックバイオレンス(DV)容疑で逮捕された件で、メジャーリーグ機構(MLB)のDVに関する規範へ抵触したとして15試合の出場停止処分を科した。
ファミリア昨年10月31日、自宅で妻にケガを負わせたとして逮捕されたが、 ニュージャージー州検察はすでに、起訴を取り下げている。
しかし、メジャーリーグ機構は 、DVに関する新たな規範への違反があった場合、有罪判決を受けていなくても、何らかの処分が科すことを表明していた。
MLBに対するマイナスイメージと子供たちなどへ与える社会的影響力を考慮してのものと思われる。過去には、現ニューヨーク・ヤンキースのアロルディス・チャプマン投手(30試合)、現メッツのホセ・レイエス内野手(52試合)が、不起訴だったもののDV違反により出場停止を言い渡されている。
ロブ・マンフレッド・コミッショナーは声明を発表し、「証拠を吟味した結果、我々はファミリア氏が妻に暴行、もしくは身体的な力を使って妻や他人を脅したり、危害を加えたりしていないと判断した」とコメント。
「しかしながら、ファミリア氏がその夜にとった振る舞いは不適切、かつ規範への違反であり、懲戒に値すると決断した」と述べた。
ファミリアも今回の件に関して、妻に手をあげていないことをはっきりと主張しながらも、「(逮捕された夜の)私の振る舞いは許されないものであり、自分に失望している」と声明文を出している。
ファミリアは昨季、78試合に登板して3勝4敗、防御率2.55、ナ・リーグ最多の51セーブをマークし、キャリア初のオールスター選出された。ここ3年連続で76試合以上に登板、メジャー5年間で通算100セーブ、防御率2.46を記録している。
WBC2017にもドミニカ代表として出場した。
なおメッツでは、ファミリア不在の間のクローザー候補として、通算106セーブのアディソン・リード投手の名前が挙がっている。