今季もスローなペースだった移籍市場。スプリングトレーニングが始まっても市場に残るフリーエージェントの有力選手達を紹介したい。
MLB移籍情報
まずは、個人的に好きな投手陣から紹介したい。
レッドソックスは早い段階でクローザーのクレイグ・キンブレムとは再契約しない方針であることをここでも紹介していたが、今のところその通りの展開だ。
今季のリリーバーでは、ザック・ブリットンがヤンキースと再契約。その内容は3年3900万ドル(年平均1300万ドル)で今のところリリーバーでは18年オフの最高額。
31歳のキンブレルは、これまで最多セーブ賞に4回輝いており、11年から8年連続でシーズン30セーブ以上を記録。史上最年少(29歳11か月)で通算300セーブを達成している。その実績からすれば、5年8600万のアロルディス・チャップマン(年平均1720万ドル)と同程度の評価は欲しいところ。
ただ、個人的には一時の威圧感は無くなったという気もするし、制球力も与四球率(BB/9)4.48と悪化。防御率は2.74だがFIP3.13でキャリアワーストだった。8年連続で57試合以上に登板。そろそろ疲労が出てきてもおかしくない時期だ。
FAのリリーバーは約80人ほどいたが、40人枠のメジャー契約だけで約30人の所属先が決まった。マイナー契約のFAリリーバーも約30人。その中には、残念ながら田澤純一や元ヤクルトでレンジャーズに戻って活躍したトニー・バーネットらも含まれ、両者はカブスとマイナー契約している。ほかにタイラー・クリッパードもインディアンスとマイナー契約。
「オープナー」や「ブルペンデー」など、トレンドともいえるリリーバーの起用法が注目され、その分、需要はあるはずだが、なかなか決まらず、買いたたかれる可能性がある。
《移籍先が決まった主なFA救援投手》
()内は18年の所属チーム
ジェウリス・ファミリア(アスレチックス)→メッツ
アンドリュー・ミラー(インディアンス)→カージナルス
ホアキム・ソリア(ブルワーズ)→アスレチックス
コディ・アレン(インディアンス)→エンゼルス
グレッグ・ホランド(ナショナルズ)→ダイヤモンドバックス
(40人枠契約のみ)