オールドスクールの監督がまた一人ユニフォームを脱ぐ。
ジャイアンツのブルース・ボウチー監督が18日(日本時間19日)、スプリングトレーニングの地、アリゾナ州スコッツデールで会見を行い、今季限りで引退すること発表した。
63歳の名将は「2007年にサンフランシスコに来てからずっと、この街と最高のファンは私を温かく受けて入れてくれた。寂しくなるだろうが、残された12か月に感謝しつつ、今季を最後まで力強く戦い抜くことを心待ちにしている」と自身のSNSで伝えた。
Ever since I moved to San Francisco in 2007, the city and our awesome fans have embraced me. I'm going to miss it, but I'm so grateful for the last 12 years and am looking forward to finishing strong this season.
— Bruce Bochy (@BruceBochy) 2019年2月18日
40歳の1995年から2006年までサンディエゴ・パドレスで監督を務め、1996年に91勝71敗でナ・リーグ西地区優勝に導き、「マネジャー・オブ・ザ・イヤー」を獲得した。52歳の2007年からジャイアンツを指揮し、2010、12、14年と3度のチームをワールドシリーズ優勝に導いた。
監督としてワールドシリーズ制覇を3回経験した人物はメジャー史上で10人いるが、過去の9人は全員がアメリカ野球殿堂入りを果たしている。
このオフには、監督代行だったレッズのジム・リグルマン氏(65歳)を含めてツインズのポール・モリター氏(62歳)、カージナルスのマイク・マシーニー氏(48歳)、レンジャーズのジェフ・バニスター氏(54歳)、ブルージェイズのジョン・ギボンズ氏(56歳)、エンゼルスのマイク・ソーシア氏(59歳)、オリオールズのバック・ショーウォルター監督(62歳)が球界を去った。
例えば最近のアストロズのようにデータ解析を重視したチーム戦略が主流になったメジャーで、古いスタイルの監督たちといえば失礼かもしれないが、居場所がなくなっているのかもしれない。