衝撃のポール・モリター監督の解任だったツインズは、ロッコ・バルデッリが新監督として就任したことを発表した。37歳での監督就任は現時点ではメジャー最年少の監督になる。
球団人事
バルデッリ氏は2003年3月31日にデビルレイズ(現レイズ)の2番センターとしてメジャーデビュー。レギュラーとして定着したが07年ごろに筋肉の異常により疲労が取れにくいという「ミトコンドリア病」を発症。これが原因で、30歳を前に引退。
メジャー7年間で打率.278、60本塁打、60盗塁、OPS.766だった。現在は、その症状からも回復し、健康状態は良好だという。これまでに監督経験はない。
ツインズは、16年103敗を喫して最下位だったチームをワイルドカードに導き、17年の最優秀監督賞を受賞したポール・モリター氏と今季から新たに3年契約を結んでいたが、今季は78勝84敗の成績に終わり、シーズン終了後に契約を2年残してモリター氏を解任していた。
モリター氏は、ブリュワーズで15年、ツインズで3年など、現役生活21年間で3319本の安打(メジャー歴代10位)をマークし、野球殿堂入りを果たしている名選手。
ツインズの本拠地ミネソタ州の地元で育った“ホームグロウン”の監督として、長期政権が予想されたが、電撃解任だった。
これは推測だが、昨今は、昔ながらの監督スタイルは姿を消し、選手の起用法など、データ分析担当を重用するのがトレンド。監督はクラブハウスで兄貴分のようなコミュニケーション能力が求められる。
選手としてはレジェンドのモリター氏も、考えてみればキャリアの大半はミルウォーキー・ブリュワーズ。
62歳の年齢から考えてもエンゼルスを退任した59歳マイク・ソーシア監督やブルージェイズ監督だったジョン・ギボンズ氏(56歳)などと同じ「オールド・スクール」の監督だったかもしれない。