MLB メジャーリーグ物語

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MLB2018 今オフにFAになる主な選手のポジション別一覧《救援投手編PART2》

 2018年~19年シーズンオフのフリーエージェント(FA)市場の注目選手をポジション別にピックアップして紹介。今回は、約80名程いるリリーバー(救援投手)たちの第2弾。気になるリリーバーを紹介する。

 

 

MLB移籍情報 

 

 

●救援投手

 

クレイグ・キンブレル(レッドソックス

デービッド・ロバートソン(ヤンキース

ザック・ブリットン(ヤンキース

コディ・アレン(インディアンス)

セルジオ・ロモ(レイズ)

ジェシーチャベスカブス

オリバー・ペレス(インディアンス)

ジェイク・ディークマン(ダイヤモンドバックス

トニー・シップ(アストロズ

ブラッド・ブラック(ブレーブス

ザック・デューク(マリナーズ

ジョー・ケリー(レッドソックス

ジャスティン・ウィルソンカブス

ジェウリス・ファミリア(アスレチックス)

タイラー・クリッパード(ブルージェイズ

アンドリュー・ミラー(インディアンス)

ケルビン・ヘレーラ(ナショナルズ

グレッグ・ホランドナショナルズ

ショーン・ケリー(アスレチックス)

トニー・バーネット(レンジャーズ)

アーロン・ループ(フィリーズ

バド・ノリス(カージナルス

ジョニー・ベンタース(ブレーブス

アダム・ウォーレンマリナーズ

ジョン・アックスフォード(ドジャース

ジェリー・ブレビンス(メッツ)

サンティアゴ・カシーヤ(ロッキーズ

ライアン・マドソン(ドジャース

ザック・マカリスター(ドジャース

ブレイク・ウッド(エンゼルス

ダニエル・ハドソン(ドジャース

ホルヘ・デラローサ(カブス

ジェンマー・ゴメス(ホワイトソックス

AJラモス(メッツ)

ジム・ジョンソン(エンゼルス

マット・ベライル(ツインズ)

ランドール・デルガード(ダイヤモンドバックス

ブラッド・ジーグラーダイヤモンドバックス

ヘクター・サンティアゴホワイトソックス

ピーター・モイラン(ブレーブス

アダム・オッタビーノ(ロッキーズ

田澤純一エンゼルス

マーク・マランソン(ジャイアンツ)※オプトアウト可

 

 

トレードルーマーズ

 

 

この中で、パワーランキングを付けるとすれば、レッドソックスの守護神クレイグ・キンブレルが最も高い評価だろう。

 

 

キンブレルは、最多セーブ投手に4回輝いており、2011年から8年連続でシーズン30セーブ以上を記録。5月5日には、史上最年少(29歳11か月)で通算300セーブを達成した。

 

 

一時のスピードは無くなったという気もするが、契約最終年のポストシーズンで活躍すれば、さらに価値は上がる。

 

 

A.チャップマン(ヤンキース)、K.ジャンセン(ドジャース)、W.デービスが30歳前後で1600万~1700万ドルの年俸を手にしており、キンブレルも同程度の年俸で複数年契約を結びそうだ。

 

 

ただ、ここに来てレッドソックスがキンブレルと再契約しないのではないかという憶測もある。

 

 

ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマン氏によるとレッドソックスがザック・ブリットンの獲得に積極的に動く可能性があるという。

 

 

ブリットンは、昨年、今年と故障に泣いたこともあり、オリオールズが7月に放出、ヤンキースでは勝ちゲームの7回と8回で起用されていた。

 

 

ブリットンの代理人であるスコット・ボラス氏は「クローザー」として売り込むことが確実で、ヤンキースのクローザーはチャップマンで3年4500万ドルが残っている。

 

 

ヤンキースは、セットアッパーのデービッド・ロバートソンもFA。ヤンキースがロバートソンと再契約すれば、ベタンセスと2人のセットアッパーを有することになり、さすがにヤンキースと言えども1200万ドル以上の高額になりそうなブリットンとの再契約は、可能性が低くなる。

 

 

ブリットンは、シーズン中のトレードだったためにクオリファイング・オファーの対象外で、レッドソックスが契約してもドラフト指名権を失うことはない。

 

 

オフに受けたアキレス腱手術の影響でシーズン初登板は6月と出遅れたが、ヤンキース移籍後は数字が回復している。

 

 

しかもブリットンの331試合の登板は全てア・リーグ東地区で、この地区は打者有利のスタジアムが多く、そこでの投球術を彼は会得している。

 

 

具体的には、ゴロに打たせて取る比率(GO/AO)が、2014年から2017年にかけて5.95、7.31、7.86、6.70と高い数値をキープしている。ヤンキース移籍後の25試合でも5.00と高い。奪三振率が、2015年の10.83からは低下しているのが、懸念材料だが、それでも2018年は7.47を記録している。

 

 

さらに、FA市場には、アンドリュー・ミラー、ジェウリス・ファミリア、デビッド・ロバートソン、グレッグ・ホランドなど、セットアッパー経験者が豊富で、ヤンキースがザック・ブリットンと契約しなくても彼より低額で獲得できそうなリリーバーがいる。

 

 

そうした理由からジョエル・シャーマン氏は、ヤンキースがブリットンと再契約する可能性は低く、レッドソックスがキンブレルと再契約しない場合は、ザック・ブリットンにクローザーを任す可能性があるとみている。