18年は62勝100敗という不名誉なシーズンに終わったシカゴ・ホワイトソックスがブルペンを強化している。ロイヤルズのクローザーも務めていたケルビン・ヘレーラがホワイトソックスと2年1800万ドルで合意した。
MLB契約情報
MLBネットワークのケン・ローゼンタール氏が伝えたところでは、この契約は3年目がクラブオプションになっており最長で3年2700万ドルになるという。ヘレーラは18年のシーズン中にロイヤルズがナショナルズへ放出。シーズン終了後にフリーエージェント(FA)になっていた。
Source confirms: #WhiteSox in agreement with free-agent RHP Kelvin Herrera on two-year, $18M contract. Vesting or club option for third year could bring total value to $27M. Pending completion of physical. First reported: @JeffPassan.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2019年1月7日
ナショナルズ移籍後は精彩を欠いたが、シーズントータルでは48試合に登板して44回1/3、防御率2.44、WHIP1.195。17セーブ、2ホールドで奪三振率7.7、与四球率3.9。WARは1.6だった。
22歳だった12年に76試合84回1/3を投げて防御率2.35、以降のスタッツは、
13年59試合58回1/3、防御率3.86
14年70試合70回、防御率1.41
15年72試合69回2/3、防御率2.71
16年72試合72回、防御率2.75
17年64試合59回1/3、防御率4.25
奪三振率は、オールスターに選ばれた16年の10.8をピークに低下しており、29歳で野手ならこれからかもしれないが、21歳でデビューして、やや疲れが出ているとも考えられる数字だ。
ただ、ロイヤルズ時代にワ-ルドシリーズのマウンドも経験しており、ロイヤルズとはア・リーグ中部地区でライバル球団でもあるホワイトソックスのフロントからすれば圧倒的なイメージが残っているのかもしれない。
ホワイトソックスは、マリナーズとのトレードで右腕アレックス・コロメイを獲得。コロメイと速球派右腕のネイト・ジョーンズにヘレーラを加えた3人で、MLB全体23位だったブルペンを改善したいところだろう。
下記が今オフにFA契約が決まった主なリリーバー達だが、ヤンキースがデービット・ロバートソンとの再契約を選ばず左腕のザック・ブリットンと契約したことから、このカテゴリーも動きが出てきそうだ。
ナショナルズもヘレーラとの再契約ではなく、移籍後に復調傾向にあるグレッグ・ホランドとの再契約をする可能性も出てきた。いずれにしても残っていた大物リリーバー達が決まりだし、今オフのFA注目の一人でレッドソックスからFAのクレイグ・キンブレルの去就が注目される。
《移籍先が決まったFA救援投手》
()内は前所属チーム
ジェウリス・ファミリア(アスレチックス)→メッツ
アンドリュー・ミラー(インディアンス)→カージナルス
ホアキム・ソリア(ブルワーズ)→アスレチックス