アンドリュー・ベニンテンディ外野手がホワイトソックスと5年総額7500万ドルで契約に合意した。年平均(AAV)1500万ドルになる。
MLB移籍/契約情報
意外だったが、ベニンテンディのこの契約は、総額ではヤスマニ・グランダル捕手との4年7300万ドルを上回り、ホワイトソックス史上最大のFA契約らしい。
今オフのFA外野手の中では総額で3番目、AAVではクオリファイングオファーを受け入れた(1年1965万ドル)ジャイアンツのジョク・ピーダーソンらに次いで6番目の高額契約になった。
今オフFA外野手のAAV
①アーロン・ジャッジ 4000万ドル
②ブランドン・ニモ 2025万ドル
③ジョク・ピーダーソン 1965万ドル
④吉田正尚 1800万ドル
⑤コディ・ベリンジャー 1750万ドル
⑥アンドリュー・ベニンテンディ 1500万ドル
ベニンテンディは2015年ドラフトのレッドソックス1巡指名(全体7位)選手。MLB
公式サイトによるとその時もホワイトソックスは彼を狙っていたらしい。
2016年8月にメジャーデビューして2017年と18年はレッドソックスのレギュラー格だったが、2019年と20年に成績を落とし、2021年2月にロイヤルズにトレードされた。
ただ、ロイヤルズでは134試合で打率.276、17本塁打と復活し、ゴールドグラブ賞を獲得。
2022年も前半戦好調で初のオールスターゲームにも選出された。そうした事が評価され夏のフラッグディールトレードでヤンキースに移籍。今オフにFAになった。
South Side Bound!
— MLB (@MLB) December 16, 2022
Andrew Benintendi, White Sox reportedly agree to a 5-year deal, per https://t.co/Z3s2EphcSH's @ScottMerkin. pic.twitter.com/0xfzMxFQle
今季は2球団で126試合に出場して打率.304、5本塁打、51打点、8盗塁、OPS.772。ヤンキース移籍後は右手首の負傷などで印象は薄かったが、自身初の打率3割をマークしている。
今季だけを比較するとピーダーソンやベリンジャーよりfWARではるかに上回り、キャリア通算のOPSでは2人よりも劣るが、出塁率では上回り、そうした事から考えても1500万ドルはリーズナブルな契約になったといえるだろう。
ホワイトソックスは主砲ホセ・アブレイユがFAで流出したため、破壊力はダウンしたが、MLB全体18位だった出塁率や外野の守備力は間違いなくグレードアップするだろう。
外野での出場が多かったアンドリュー・ボーンは本来の一塁に戻り、左翼にベニンテンディが入り、エロイ・ヒメネスをDHに移すこと布陣になりそうだ。