MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ヤンキース移籍のチャップマン、恋人へのDV疑惑晴れる

 

フロリダ州南部の検察当局が21日に発表したところによればニューヨーク・ヤンキースに移籍した左腕アロルディス・チャップマンは、昨年10月30日に発生した恋人への家庭内暴力(DV)疑惑について罪を問われないことになった。

 

チャップマンは、22歳のクリスティーナ・バルネア(Cristina Barnea)さんと口論となった事件で捜査を受けていたが、検察側はこの件について説明が矛盾しており、証拠も不十分として有罪判決には持ち込めないと判断したようだ。

 

 

チャップマンの弁護士は地元紙サン・センチネルに対して、「われわれは、今回の容疑について警察と州検察が時間をかけて徹底的に捜査し、訴追しない結論に達したことを喜んでいます」とコメントした。

 

バルネアさんは、チャップマンに突き飛ばされて首を絞められたと訴え、さらに同選手が拳銃を壁や窓に向けて8回発砲したと主張。一方、チャップマンは口論など一切なく、バルネアさんの兄弟に体を押されたと反論していた。

 

チャップマンは、当時シンシナティ・レッズに所属しており、ヤンキースには先月トレード移籍を果たしたばかり。

 

今後は大リーグ機構のDV規則により処罰を受ける可能性が残っているものの、ヤンキースの筆頭オーナーであるハル・スタインブレナー氏は、「有罪が確定するまでは無罪」と述べ、チャップマンを擁護している。

 

ヤンキースは、2009年に母国キューバから亡命し、オールスターゲームに4度出場しているリーグ屈指の左腕と引き換えに、4選手をレッズへリリースした。

 

今季は、名門ヤンキースのクローザーとして活躍が期待されている。