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【MLB移籍情報】ヤンキースの剛腕チャップマンがカブスへ 1対4の複数トレード

 

昨日もお伝えしたヤンキースのクローザーで人類最速105マイルの剛速球が魅力のアロルディス・チャップマンカブスのトレードが成立した。

 

 

フラッグディール・トレード情報

 

 

これによりヤンキースは今季終了後にFAとなるアロルディス・チャップマンをトレードで放出し、カブスのNO.1プロスペクトと評価されていたグレイバー・トーレス内野手、No.5の評価を受けていたビリー・マッキニー外野手、1Aのラシャド・クロフォード、スターリンカストロのトレードで放出したアダム・ウォーレンら4人の選手を獲得した。

 

 

 

グレイバー・トーレスは、ベネズエラ出身の19歳で、右投右打のショートが専門職。評価は高く、MLB公式サイトはカブスチーム内のNO.1プロスペクト(有望株)としてランクしている。

 

2016年は開幕から1Aアドバンスドでプレイ。94試合に出場し打率.275、本塁打9、打点47、出塁率.359、長打率.433、OPS.791、盗塁19をマークしている。

 

 

ビリー・マッキニーは、2013年ドラフト1巡ピック、全体24番目でオークランド・アスレチックスに。2014年のトレード期限前にアスレチックスがジェフ・サマージャとジェイソン・ハメルを獲得したトレードで今季オールスター初選出のアディソン・ラッセル遊撃手らとともにカブスに移籍した。

 

MLB公式サイトのプロスペクトランキングではカブスのチーム内で5番手。MLB全体でも100位以内にランクされる評価の高い選手。ポジションは外野手(主にレフト)。

 

チャップマンは、今季FAで、高額で引き留めるか、他球団への移籍が有力。しかし、ただで出ていかれてはヤンキースには、何のメリットもなく。そうなる前に、若手のプロスペクト2人とアダム・ウォーレンを連れ戻すことができたことになる。

 

チャップマンが抜け、昨年のようにアンドリュー・ミラーが9回、デリン・ベタンセスが8回をそれぞれ担うことになり、7回もしくは6回をアダム・ウォーレンが担当するという昨年のパターンに戻った。

 

ヤンキースは、昨年オフのチャップマン獲得際にシンシナティ・レッズに大した代償を払わなかった。しかし、チャップマンはニューヨーク在籍3か月で大きな功績をヤンキースに残した。

 

獲得したシカゴ・カブスは、高い代償を払ったが、ショートには前出のラッセルが成長し、ヤンキースが欲しがっていたカイル・シュワ―バー外野手も温存できた。

 

100余年ぶりのワールドチャンピオンというシナリオに向けて陣容が整いつつある。