昨日もお伝えしたヤンキースのクローザーで人類最速105マイルの剛速球が魅力のアロルディス・チャップマンとカブスのトレードが成立した。
フラッグディール・トレード情報
これによりヤンキースは今季終了後にFAとなるアロルディス・チャップマンをトレードで放出し、カブスのNO.1プロスペクトと評価されていたグレイバー・トーレス内野手、No.5の評価を受けていたビリー・マッキニー外野手、1Aのラシャド・クロフォード、スターリン・カストロのトレードで放出したアダム・ウォーレンら4人の選手を獲得した。
Former @Yankees closer Aroldis Chapman traded to Cubs for RHP Adam Warren, 3 MiLB prospects: https://t.co/IYtHbPReGP pic.twitter.com/w5NCfBjrYI
— YES Network (@YESNetwork) 2016年7月25日
グレイバー・トーレスは、ベネズエラ出身の19歳で、右投右打のショートが専門職。評価は高く、MLB公式サイトはカブスチーム内のNO.1プロスペクト(有望株)としてランクしている。
2016年は開幕から1Aアドバンスドでプレイ。94試合に出場し打率.275、本塁打9、打点47、出塁率.359、長打率.433、OPS.791、盗塁19をマークしている。
In return, #Yankees get two of #Cubs’ top five prospects per @MLBPipeline (Torres, McKinney), plus MLB pitcher Warren and Crawford.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2016年7月25日
ビリー・マッキニーは、2013年ドラフト1巡ピック、全体24番目でオークランド・アスレチックスに。2014年のトレード期限前にアスレチックスがジェフ・サマージャとジェイソン・ハメルを獲得したトレードで今季オールスター初選出のアディソン・ラッセル遊撃手らとともにカブスに移籍した。
MLB公式サイトのプロスペクトランキングではカブスのチーム内で5番手。MLB全体でも100位以内にランクされる評価の高い選手。ポジションは外野手(主にレフト)。
チャップマンは、今季FAで、高額で引き留めるか、他球団への移籍が有力。しかし、ただで出ていかれてはヤンキースには、何のメリットもなく。そうなる前に、若手のプロスペクト2人とアダム・ウォーレンを連れ戻すことができたことになる。
チャップマンが抜け、昨年のようにアンドリュー・ミラーが9回、デリン・ベタンセスが8回をそれぞれ担うことになり、7回もしくは6回をアダム・ウォーレンが担当するという昨年のパターンに戻った。
ヤンキースは、昨年オフのチャップマン獲得際にシンシナティ・レッズに大した代償を払わなかった。しかし、チャップマンはニューヨーク在籍3か月で大きな功績をヤンキースに残した。
獲得したシカゴ・カブスは、高い代償を払ったが、ショートには前出のラッセルが成長し、ヤンキースが欲しがっていたカイル・シュワ―バー外野手も温存できた。
100余年ぶりのワールドチャンピオンというシナリオに向けて陣容が整いつつある。