ブレーブスが15日(日本時間16日)、右膝前十字靭帯(ACL)断裂で今季の出場が絶望的になったロナルド・アクーニャJr.外野手の補強としてカブスからジョク・ピーダーソン外野手を獲得したことを発表した。
#Braves Acquire OF Joc Pederson: pic.twitter.com/TVgP2MxKvC
— Atlanta Braves (@Braves) July 16, 2021
フラッグディール・トレード
アクーニャJr.を失ったブレーブスは東部地区3連覇中だが、現地7月14日終了時点で地区3位。首位メッツとは4ゲーム差。まだまだ地区優勝への望みはあるが、チームの核弾頭を失った攻撃力低下は計り知れない。
このブログでもアクーニャの穴埋め選手としてジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)など、考えられる7名の外野手を列挙したが、そのうちの一人であるカブスのジョク・ピーダーソンとのトレードが成立したようだ。
The Sell-Off Begins: Chicago Cubs Trade Joc Pederson to the Atlanta Braves - https://t.co/zISEqovC3h pic.twitter.com/YQvkIZMD3i
— Bleacher Nation (@BleacherNation) July 16, 2021
カブスの売却セールが始まった
カブスは、先日もジェド・ホイヤー編成本部長がトレードデッドライン前に「売り手」に回ることを明言した内容の記事が報じられていたが、まずは、ピーダーソン外野手を放出。その見返りとしてプロスペクトのブライス・ボール一塁手を獲得している。
ブレーブスは、このトレードでピーダーソンの今季年俸の残り200万ドルとオプションをバイアウトした場合に支払われる250万ドルも引き受けたということも噂されている。それに対し、カブスはピダーソンの放出によるコスト削減とプロスペクトを獲得したことになる。
ピーダーソンは今季カブスで73試合に出場して打率.230(256打数59安打)、二塁打11、三塁打2、本塁打11、打点39、出塁率.300、長打率.418、OPS.718と、それほど良くない数字だが、これは開幕直後の不振が影響しており、負傷者リストから復帰したあとは、打率.254(205打数52安打)、本塁打10、OPS.773と復調傾向にある。
カブスが獲得したブライス・ボール一塁手は23歳。6フィート6インチ(約198センチ)、240ポンド(約109キロ)の大柄な一塁手。ブレーブスのチーム内プロスペクト・ランキング12位。(BA18位、MLBパイプライン13位、FanGraphs11位)
The #Cubs have acquired Bryce Ball from the #Braves in exchange for OF Joc Pederson.
More on the first baseman, who was Atlanta's No. 12 prospect at the time of the trade: https://t.co/TnVMUyFPF6 pic.twitter.com/eOnXwuP7jp
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) July 16, 2021
今季は傘下マイナーのシングルA+クラスに所属していた。
このトレードは、ピーダーソンの今後の活躍を見てみないと単純には評価できないが、現時点では、ややカブスにプラスになったトレードのような気がする。
球界を代表するリードオフマンのアクーニャJr.を失い、主砲のオズーナもすぐに戻ってくる可能性が低いため(家庭内暴力)、ブレーブスは、できるだけ早く外野のパワーバットを必要としているのがわかるトレードだ。もう一人ぐらい獲得するかもしれない。
昨日は、エンゼルスがアダム・イートン外野手を獲得したが、ホワイトソックスも強打の外野手を必要としており、ヤンキースが肥大うちの強打者の補強としてジョーイ・ギャロ外野手を狙っているという報道もあり、トレード・デッドラインまで残り2週間は目が離せない。