どのチームがどの選手を補強したのか?各チームが、19年-20年オフにトレード、フリーエージェント(FA)、ウェーバーなどで獲得した選手たちをメジャー契約の選手を中心に紹介したい。
MLB移籍情報
ロサンゼルス・エンゼルス
ブラッド・オースマス監督を1年で解任して智将ジョー・マドン監督を迎えたエンゼルス。今オフの移籍市場ではゲリット・コールの争奪戦に敗れ、その影響もあって後手後手に回った印象だった。プランAがダメならBやCを用意してほしかった。
毎年のように故障離脱を繰り返す先発ローテーションは、18年-19年オフも大した成果がなく2人の先発投手を加えたが、マット・ハービーは7月にロスター40人枠から外すDFAの措置を取り、事実上の戦力外。 トレバー・ケイヒルは途中からブルペンに回った。故障歴がありこのブログでも予想していた通り中古車センターから買ったようなポンコツ車ではシーズンを持ちこたえることすらできなかった。
過去を振り返っても仕方がないが、プロスペクト右腕グリフィン・キャニング投手が先発陣に残ったのはわずかな希望だろう。そして、20年シーズンは大谷翔平が投手として戻ってくる。1球も実戦で投げていないにもかかわらず早くも開幕投手の中に入っている。
それは逆に言えば、投手陣に関しては、今オフも大した補強をしていないことを裏付けるものだ。
ただ、打線はアンソニー・レンドンの加入で大幅にアップグレードした。その長期契約に関しては疑問が残るが、レンドンだけでなく、先日、ドジャースからジョク・ピーダーソン外野手をトレードで獲得。
彼は打率こそ6年間で通算.233と低いが、出塁率は.339で通算123本塁打とパンチ力もあり、年俸調停の最終年で20年シーズン終了後にはFAになるが、放出したコール・カルフーンより安価で同程度の戦力が期待できる。同じ左打者のトミー・ラステラとの1番争いが楽しみだ。
これで打線は1番にピーダーソンが入り、大谷がDHと仮定して
RF ピーダーソン (トレードで新加入)
CF トラウト
3B レンドン (FAで新加入)
DH 大谷
LF アップトン
1B プーホルズ
SS シモンズ
2B ラステラ
C カストロ (FAで新加入)
昨年、内外野に出場した3年目のデービット・フレッチャー内野手を控えに置くことができ、レギュラー格だったブライアン・グッドウィン(17本塁打、OPS.796)を第4の外野手にして大谷が投手または、プーホルズをDHに起用した時にピーダーソンを1塁、ライトにグッドウィンを起用するなど、選手層に厚みが出た布陣になった。
エンゼルスのここまでの補強
【先発】
フリオ・テーラン FA/1年900万ドル
ディラン・バンディ トレード/1年500万ドル
【ブルペン】
マット・アンドリース トレード/1年139万5000ドル
【捕手】
ジェイソン・カストロ FA/1年685万ドル
【野手】
アンソニー・レンドン FA/7年2億4500万ドル
ジョク・ピーダーソン トレード/1年850万ドル
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【追記】
USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールの情報によると、当初1対1と伝えられていたトレードは複数トレードに発展。エンゼルスがピーダーソンとストリップリング投手を獲得し、ドジャースにはレンヒーフォ内野手のほかに「プロスペクト2人」が移籍する見込みであるという。
【追記②】
その後、ジョク・ピーダーソン外野手のトレードは白紙に戻った。