ムーキー・ベッツらのトレード
グラテロル投手の故障歴が問題に!三角トレードに追加措置?
レッドソックスのペイロール圧縮計画によるムーキー・ベッツ、デービット・プライスを中心としたレッドソックス、ドジャース、ツインズによる三角トレードが話題になったが、このトレードはスムーズにはいかない可能性があることを「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールが指摘している。
このトレードでは、ベッツ、プライスの交換パッケージとしてドジャースからレッドソックスにはブルスダル・グラテロル投手、アレックス・ベルドゥーゴ外野手が移籍する予定。もちろん、レッドソックスは金銭も負担する。これはプライスの高額の契約金(残り3年9600万ドル)を一部負担した金額だ。
トレードの前段階では、ドジャースの前田健太がツインズにトレードされ、その交換要員の選手がレッドソックスにトレードされるというツインズも含めた三角トレードに発展した。
ツインズは、プロスペクト右腕ブルスダル・グラテロル投手をレッドソックスへ放出してドジャースから前田健太を獲得する見込みであることが報じられている。
Why the three-team Mookie Betts trade is not yet complete: https://t.co/ZtX8TdUGJ7 #MNTwins #RedSox #Dodgers
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) February 6, 2020
ケン・ローゼンタールの記事では、ブルスダル・グラテロル投手のメディカル・レコード(診療録、診療歴)に問題があり、このトレードに関する追加措置がある可能性を指摘している。
プレイヤーのフィジカルチェックは取引を完了するための最後のステップだが、体の一部(たとえば肘や膝など)に爆弾を抱えた選手は直前に契約が取り消されるケースもある。
マリナーズで活躍した岩隈久志も15年12月に「フィジカルチェックの結果、健康上の理由があった」(MLB公式サイト)としてドジャースとの3年総額4500万ドルの契約が破談になっている。(その後、マリナーズと契約)
グラテロル投手は平均球速99マイル、最速102マイルに達する速球が魅力。「MLB Pipeline」による評価では、速球は最高ランクの「80」との評価を受け、そのランキングでもMLB全体トップ100で83位にランクされている。昨季はマイナー3階級合計で18試合(うち11先発)に登板して7勝0敗1セーブ、防御率1.92の好成績をマークした。
ベネズエラ出身のグラテロル投手は98年8月26日生まれの21歳だが、16年にトミー・ジョン手術を受けてシーズンを全休した故障歴がある。若い時期の手術なので30歳を過ぎてからそれと違い大きくパフォーマンスを落とすことはないが、そうしたことも含めた健康状態が問題になっているのかもしれない。
MLB公式サイトでツインズの番記者を務めるパク・ドゥヒョンも比較的故障が多く、80イニング以上を投げたシーズンが1度しかないことなどを不安視している。
こうしたことから、レッドソックスが追加措置をドジャースに求め、同様に交換要員として前田健太を差し出したドジャースがツインズに何らかの要求をすることも考えられる。
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