MLB メジャーリーグ物語

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ベッツの移籍交渉 Rソックス側は説得力のあるパッケージ出せるのか?

ムーキー・ベッツ(レッドソックス)の新しい移籍先はドジャースになりそうだが、それよりも注目なのは、その大型トレードのパッケージだろう。

 

 

当然リーグを代表する大物選手だけにレッドソックスの要求する“対価”も大きいことが予想される。ただ、ペイロールを圧縮したいレッドソックス側の意図は見え見えで、ドジャースも「はい、そうですか」とはプロスペクトを放出するとは考えにくい。

 

 

当初は、西海岸の2チーム、パドレスドジャースという予想が多かったが、パドレスが用意したパッケージには3年6100万ドルの契約を残すウィル・マイヤーズが含まれており、ペイロールの圧縮で「ぜいたく税」のしきい値2億800万ドルに以内に抑えたいレッドソックスの考えとは大きな開きがあった。

 

 

 

ジ・アスレチックのピーター・ギャモンズは、ナショナル・リーグの3人の関係者から取材した内容をツイート。ドジャースに移籍が決まるという前提で、具体的な交換要員として若手のアレックス・ベルドゥーゴ外野手、プロスペクトのジーター・ダウンズ遊撃手、若手左腕のケイレブ・ファーガソン投手、プロスペクト1人の合計4人とのトレードを予想している。

 

 

23歳のベルドゥーゴは、第4回WBCのメキシコ代表選手。メジャーサービスタイム1.078。40人枠の選手で昨季106試合に出場して打率.294、12本塁打OPS.817。プロスペクト・ランキングではBP19位、MLB35位にランクインし、上記のとおりMLBデビュー後の実績もそこそこある。

 

 

21歳のダウンズは、昨季A+級とAA級で合計119試合に出場して打率.276、24本塁打、24盗塁、OPS.888。MLBプロスペクトランキングでチーム内8位。また、23歳のファーガソンは、昨季46試合(うち2先発)に登板して44回2/3を投げ、1勝2敗、5ホールド、防御率4.84、54奪三振を記録している。

 

 

ムーキー・ベッツ

 

 

 

MLB公式サイトでは、ドジャースワールドシリーズ制覇に向けて「最後のピース」というMLB公式サイトの名物コラムニスト、マイク・ルピカの記事が紹介されているが、問題はレッドソックスが左腕デービッド・プライス投手を交換パッケージに含めるかどうかだろう。

 

 

プライスの20年3200万ドルとベッツの2700万ドルが削減されれば、レッドソックスの財政圧縮ミッションは大成功になるわけだが、そんな単純に話が進むとは考えにくい。プレイスの残り3年9600万ドルをレッドソックス側が一部負担することも考えられる。

 

 

それとも1年間でフリーエージェントになるベッツを考えてプロスペクトの質を落とした交渉になるのか、ドジャースがプライスを即、トレードに出す交渉が進んでいるのか、レッドソックス側が説得力のあるパッケージをまとめることができるのかどうか、スプリングトレーニングを前に今後の交渉に注目だ。