MLB移籍情報
トレードでベニンテンディ外野手も放出
元読売ジャイアンツで昨年は千葉ロッテで復活した澤村拓一のレッドソックス移籍が噂になっているが、確実な情報が入るまでもう少し待った方がいいかもしれない。
その前にレッドソックスが絡むトレードの話題を紹介したい。
3球団が絡むトレード
現地2月10日(日本時間11日)、レッドソックス、ロイヤルズ、メッツの3球団トレードによってレッドソックスの若手外野手アンドリュー・ベニンテンディがロイヤルズへ移籍することが判明した。
ESPNのジェフ・パッサンの情報によると3球団のトレードは完了に近づいているという。
The three-way trade is done, sources tell ESPN.
Royals get: OF Andrew Benintendi
Mets get: OF Khalil Lee
Red Sox get: OF Franchy Cordero, RHP Josh Winckowski, two PTBNLs from Kansas City, one PTBNL from New York
— Jeff Passan (@JeffPassan) February 11, 2021
このトレードでロイヤルズからレッドソックスには、フランチー・コルデロ外野手、メッツからはプロスペクトの右腕ジョシュ・ウィンコウスキーがレッドソックスへ移籍する。ジョシュ・ウィンコウスキーは、先日スティーブン・マッツとのトレードでブルージェイズから獲得したマイナー右腕だ。
一方、メッツはロイヤルズから俊足好守が魅力のマイナーのカリル・リー外野手を獲得するという。その他の詳細は今後発表されるだろう。
故障に泣いた20年で、期待された若手もついに放出か!?
ベニンテンディは、ハッスルプレーで人気のあった外野手だが、4年目の19年は打率.266、13本塁打、65打点、10盗塁、OPS.774と各項目で前年よりダウン。20年は胸郭を痛めて長期離脱。わずか14試合にしか出場できず、打率.103、0本塁打、1打点、1盗塁、OPS.442というキャリアワーストの成績に低迷していた。
17年の新人王投票2位に入るなど将来を期待されたプロスペクトだったが、あれほど期待された選手でもコストカットを進めたいチームが放出先を探しているという噂もあった。メジャーキャリア4年(MLS4.062)で23年終了後にフリーエージェント(FA)になるが、20年の年俸は660万ドルにアップしていた。
レッドソックは、ボビー・ダルベック内野手やアレックス・ベルドゥーゴ外野手といった若手が台頭してきている。その一方で、年俸がアップしたムーキー・ベッツを19年オフに放出。
今オフも“JBJ”ジャッキー・ブラッドリーJr.外野手がFAになるなど主力が放出。投手力も先発陣がMLB25位のチーム防御率でブルペンが同27位という悲惨な状態。左腕のデービット・プライスもドジャースへトレードしてシーズン108勝した18年からずいぶん戦力ダウンしたイメージだ。
ベニンテンディも故障と年俸アップによるコスパが問題視されたのだろう。厳しい世界だ。