MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

アクーニャJr.の戦線離脱で考えられるブレーブスの補強選手は?

現地7月10日(日本時間7月11日)、マーリンズ戦の守備で右足を痛めて負傷交代したロナルド・アクーニャJr.について、MRI検査を受けた結果、右膝前十字靭帯(ACL)が完全断裂している事を球団側が発表。

 

 

アクーニャJr.は手術を受ける予定だが、「ESPN」のジェフ・パッサンの報告によると復帰まで9~10ヶ月の戦線離脱が予想され、今季の出場は絶望的。来季の開幕にも間に合わない可能性が高いという。

 

 

メジャー4年目、23歳のアクーニャJr.は、2018年にMLBデビュー。同年に111試合出場で打率.293、26本塁打、64打点、16盗塁でナ・リーグのルーキーオブザイヤー(新人王)を受賞。

 

 

この年にも走塁時に軽度の左膝前十字靭帯損傷で負傷者リスト(IL)に入っているが、今回傷めたのは右膝のようだ。

 

 

今季も開幕からブレーブスの1番打者として82試合に出場。打率.283、24本塁打、52打点、17盗塁、出塁率.394、長打率.596、OPS.990の好成績で、チームのリードオフマンとして活躍していた。

 

 

 

アクーニャJr.を失ったブレーブスは東部地区3連覇中だが、現地7月10日終了時点で地区2位。首位のメッツとは4ゲーム差。

 

 

まだまだ地区優勝への望みはあるが、チームの核弾頭を失った攻撃力低下は計り知れない。

 

 

主力に負傷者が多いブレーブス

ブレーブスがこのまま戦力ダウンを受け入れるとは考えにくい。しかし、残りの選手たちでアクーニャJr.の穴埋めができるほど余裕はない。

 

 

彼に代わる外野手としてはエイーレ・アドリアン(打率.264/本塁打4)、エイブラハム・アルモンテ(打率.229/本塁打2)やエンダー・インシアーテ(打率.215/本塁打2)がいるものの戦力ダウンは否定できず、マイナーにはトリプルAにチーム内プロスペクトランキング1位のクリスチャン・パチェもいるが、まだまだ経験不足で即戦力としては力不足だ。

 

 

ブレーブスはエース格のマイク・ソローカアキレスけんを再断裂。打線の主力であるマーセル・オズーナ左手中指と薬指の骨折で5月後半に10日間のILに登録されたが未だに復帰していない。

 

 

そこで、アクーニャJr.の穴埋め選手を探すことは難しいが、トレード期限前に補強できそうな外野手を考えてみたい。

 

 

ミッチ・ハニガー(マリナーズ)打率.257、本塁打20

 

ギャレット・クーパー(マーリンズ)打率.291、本塁打9

 

チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)打率.265、本塁打4

 

ジョシュ・レディック(ダイヤモンドバックス)打率.271、本塁打1

 

ホルヘ・ソレア(ロイヤルズ)打率.186、本塁打

 

ジョク・ピダーソン(カブス)打率.230、本塁打11

 

ジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)打率.239、本塁打24

 

 

ミッチ・ハニガーは、来季が年俸調停の最終年で来季終了後にフリーエージェント(FA)になるが、マリナーズが地区3位で、僅かながらプレイオフへの可能性があるだけに手放す可能性は低い。

 

 

ギャレット・クーパーなら2024年までチームがコントロール出来て年俸調停1年目の今季は180万ドルと格安だ。

 

 

チャーリー・ブラックモンジョシュ・レディックのベテラン外野手は計算できるが今季のパフォーマンスがイマイチだ。

 

 

カブスジョク・ピダーソンは来季がミューチュアル・オプションでカブスに残る可能性は低いが、キャリアのほとんどが左翼や中堅というのが気になる。

 

 

ジョーイ・ギャロならアクーニャJr.並みの長打力は期待できそうだが、レンジャース打線の主軸でFAになるのが2023年オフの為、レンジャーズが簡単に手放すとは考えにくい。それなりの対価が必要で、まとまりにくそうな気がする。

 

 

ブレーブスがどんな補強を仕掛けるのか注目していきたい。