MLB移籍情報
トロント・ブルージェイズからフリーエージェント(FA)となった川﨑宗則内野手(34)が21日、シカゴ・カブスとマイナー契約したことがFOXスポーツのジョン・モロシー記者のツイッターで分かった。
Source: #Cubs sign former #BlueJays infielder Munenori Kawasaki to minor-league deal. @FOXSports
— Jon Morosi (@jonmorosi) 2016, 1月 21
このツイートに米国のファンから多くのコメントが寄せられている。
トロントでは絶大な人気の川﨑だっただけにブルージェイズから離れることを惜しむ声もあり、「No!シャパイロの奴は一体何をやっているのだ」など、川﨑を残留させなかった球団社長のマーク・シャパイロ氏に矛先を向けるファンもいた。
この度、シカゴ・カブスと契約することになりました。トロントでの3年間は、素晴らしい仲間、ファンと共にとても楽しい時間を過ごすことができました。その時間は、僕にとって一生忘れられないものです。新天地でも、トロントで学んだことをしっかり生かして全力で頑張りたいと思います。チェスト!
— ムネリン通信〜川﨑宗則〜 (@MuneKawasakiWB) 2016, 1月 21
川﨑自身もツイッターで「この度、シカゴ・カブスと契約することになりました。トロントでの3年間は、素晴らしい仲間、ファンと共にとても楽しい時間を過ごすことができました。その時間は、僕にとって一生忘れられないものです。
新天地でも、トロントで学んだことをしっかり生かして全力で頑張りたいと思います。チェスト!」とコメント。
Chicago Cubs Sign Munenori Kawasaki to Minor League Deal, Which is So Awesome https://t.co/Y2TqT8hFpS #Cubs pic.twitter.com/XkEpMIaXAs
— Brett Taylor (@BleacherNation) 2016, 1月 21
シカゴ・カブスは、MLBを代表する人気球団。ホームのリグレーフィールドはボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パーク(マサチューセッツ州ボストン)に次いでMLBで2番目に古い球場でもある。外野のフェンスにツタが生い茂るのが名物。天然芝は、昨シーズンまで川﨑がプレイした人工芝のロジャーズセンターとは違う。
昨季は、名将ジョー・マッドンが就任。5年連続地区最下位だったチームが、カージナルス、パイレーツに次ぐナ・リーグ中地区3位ながら、勝率・599は他地区の優勝球団を上回り、ワイルドカードからチャンピオンシップまで駆け上がった。
川﨑が本職とする2B、SSは昨季から顔ぶれが変化。このオフに正二塁手候補のベン・ゾブリスト(ロイヤルズからFA)を4年総額5600万ドル(約65億5200万円)で獲得し、ヤンキースへ移籍した正遊撃手スターリン・カストロの後には21歳のプロスペクト、アディソン・ラッセル(2012年ドラフト全体11位指名)が入る見込みだ。
このポジションのライバルたちは34歳のゾブリストを除けば、いずれもメジャー経験が2年以下と浅い。
マドン監督は過去にも複数のポジションを守れる選手を重宝してきた。それはマドンだけに限ったことではないかもしれないが、川﨑に多少の有利な点は、マドンがレイズ時代に岩村明憲という内野手を使ったことがあるという点だろう。
ゾブリストの獲得もそうだが162試合を戦う上でどこのポジションでもこなせるユーティリティーな選手は、どのチームの指揮官も必要とする。その上で日本人プレイヤーを使ったことのある指揮官だから川﨑の出番が以外にあるかもしれない。ブルージェイズのフロントよりはマシだろう。
契約は、マイナー契約なので、ノン・インバイティ―としてキャンプに参加。開幕ロースターに残れる可能性はゼロに近いが、何とか40人枠でも食い込めば昨年以上の出場機会を得られる。川﨑には、今季も厳しい春が待っている。
川﨑オフィシャルサイト
http://www.players-kawasaki.com/