イチロー外野手(42)が所属するマイアミ・マーリンズの次期監督に前ドジャース監督のドン・マッティングリー氏(54)が就任することを複数の米メディアが現地29日に伝えている。
MLB公式サイトなどによると、4年契約という一部報道もあるが、契約内容等の詳細は、ワールドシリーズ終了後に正式発表されるという。
マッティングリー氏は11年から今季までドジャースの監督を務め、5年間の通算成績は446勝363敗。
13年から3年連続でナ・リーグ西地区を制したが、13年はリーグ優勝決定戦、14、15年はいずれも地区シリーズで敗退し、今季終了後に退任している。
現役時代は一塁手としてヤンキース一筋で14年間プレーし、キャプテンも務めた。80年代のヤンキースを代表する選手の一人。
通算成績は1785試合出場、打率・307、2153安打、222本塁打、1099打点。84年に首位打者、85年にMVP。85年から9年連続ゴールドグラブ受賞というのはメジャー歴代2位。球宴には6回出場している。
34歳で引退したため数字的にはMLB史上の上位に来るスタッツではないが、背番号「23」はヤンキースの永久欠番になっていることからジータ―などが登場する90年代の前の時代、80年代のヤンキースのスーパースター的位置づけ。
指導者としてのキャリアでいうとヤンキースでは、打撃コーチとベンチコーチとして松井秀喜氏、ドジャースでは監督として黒田博樹投手(現広島)とともに戦っている。
ジョー・トーリー前ヤンキース監督時代の打撃コーチで、トーリー氏が西海岸のドジャース監督に移ってからは彼も従って特別コーチに就任。トーリー氏退任後、ドジャース監督に就任している。