MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

パパになるマー君、今季最多10奪三振の力投 日米通算1500奪三振マーク!

田中が5回途中までNO-NOの快投

 

奥さんのまいさん懐妊で奮起

 

 

今季キャリアハイの10奪三振

 

昨年を超える21試合目の登板。田中将大は現地8日、本拠地でのオリオールズ戦に先発し、8回、1失点の快投を見せました。

 

夫人でタレントの里田まいさんの第1子妊娠を公表してから初めての登板で、そりゃあ、言わないけどパパとして気合いが入ったことでしょう。

 

昨年6月17日のブルージェイズ戦以来となる448日ぶりの2ケタ三振。今季最多の10奪三振の力投で日米通算1500奪三振も超えました。

 

もうすでに各メディアで報道されているので結果から言うと8回を被安打6、10奪三振、1四球、1失点。104球を投げてストライクは69球。4試合ぶりにハイ・クオリティスタート(7回以上を投げ、自責2以内)。防御率は3・57、WHIP1.01と向上しています。

 

好投したものの、1-1の場面で降板し、12勝目はならなかった。ヤンキースは9回に登板した左腕シュリーブが強打者クリス・デービスに決勝の41号ソロを浴びて、1-2で痛恨の敗戦。田中の好投も虚しく、首位ブルージェイズとのゲーム差は「1・5」に開いています。

 

 

初回は、球が中に入って先頭打者に痛打される場面がありました。この打球は、ショート正面で助かりました。その後は、低めに切れのあるスプリットやカッターを使い5回まではパーフェクト。

 

6回に今季22本目(昨年15本)のホームランを浴びましたが、これも狭いヒッターズパーク(打者天国)と言われているヤンキースタジアムで打たれているのがほとんど。AL東地区は狭いボールパークが多く必然的にそこら辺の数字は悪くなる傾向があります。

 

5回の二死からの初安打されたシーンも普通のセカンドゴロを内野陣がシフトしていた為にショートのグレゴリウスが拙いプレイでヒットと判定されましたが、被安打6本のうち、まともなヒットは3本でした。しかし、首位を争うチームがあんなプレイでは勝ち残れないでしょう。

 

打線もA・ロッドの30号ソロの1本だけで、相手の投手ガウスマンに手こずりました。100マイル近いファーストボールを投げる11年のドラフト1巡全体4位の投手です。荒れ球の投手ですが調子に乗せれば好投します。

 

 

イオバルディがDL入りで苦しい投手事情のヤンキース

 

お調子者のニューヨークメディアに指摘されることの多かった田中ですが、この日は「エース級」という言葉を引き出しました。

 

ハンク・アーロンのメジャー記録に並ぶ15度目のシーズン30本塁打を達成したA・ロッドと共に、辛辣な地元メディアは、そのパフォーマンスを高く評価しています。

 

ニューヨーク・デイリーニュースは「ヤンキースはマサヒロ・タナカの珠玉のピッチングを台無しにし、オリオールズに1-2で敗れる」と特集。

 

ニューズデイ紙も「マサヒロ・タナカは好投したが、敗戦のヤンキースで援護を受けられず」との見出しで報じた。いずれも、好投の田中は不運にも見殺しにされたと伝えています。

 

試合に負けた以上に残念なニュースは、左腕サバシアが復帰と入替えるようにチーム最多の14勝を挙げているイオバルディが、右肘の炎症でDL入り。田中の中5日ローテーションがどうなるかが注目されます。

 

12年以来のプレイオフ進出を狙うヤンキースは、地区首位のブルージェイズとの首位決戦が7試合残り、東地区は、最後までもつれる展開ですね。