MLB2015 GAMEDAY
田中将大の完全復活を印象付ける1勝
強打のブルージェイズ相手に前回の雪辱
ヤンキースの田中将大が現地時間15日、敵地でのブルージェイズ戦に先発登板。9回を5安打1失点にまとめ、昨季6月11日のマリナーズ戦以来となる完投勝利を挙げた。
冷やりとしたのは5回無死満塁のピンチ。前回も本塁打を打たれたドナルドソン相手に真ん中高めに甘いコースにいったが、打ち損じでレフト犠牲フライに。
ピンチになるとギアを上げて威力が増すように見える田中のピッチング。1-1の同点に追いつかれたが、ここからは相手の主力に圧巻の投球。バティスタを空振り三振、エンカーナシオンをセカンドフライに打ち取り、最少失点でねじ伏せた。
【日本人投手情報】田中、ブルージェイズ戦に先発出場。9回を112球で投げきり、5安打3四球1失点に抑え今季初の完投勝利を上げた。 [http://t.co/jzEbxCmKuN] pic.twitter.com/uxmybPXu6y
— MLB Japan (@MLBJapan) 2015, 8月 16
それにしてもメジャーは主審の判定にクセがあり過ぎる。この試合、アウトコースの際どい球は徹底的にボールと判定された。それでも、今季取り組んでいるフロントドアの2シームで見送り三振をとるシーンや、カーブでストライクをとりカウントを稼ぐなど、緩急織り交ぜたピッチングだった。
田中は、昨年6月28日以来となる完投(完投勝利は6月11日以来)で9勝目を手にした。完全復活を印象付ける安定感だった。9回112球を投げ、被安打5、8奪三振、1失点の見事なピッチングで、防御率は3・56となった。
昨日、ブルージェイズの11連勝を止め、この日も4-1でア・リーグ東地区の首位攻防戦を制したヤンキース。田中の好投で2位ブルージェイズとのゲーム差を「1・5」に広げ、ア・リーグ東地区の首位をキープしている。