MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

制球に苦しむ田中将大 苦しみながらも今季初勝利

 

MLB2015

 

 

ヤンキース田中将大が、現地12日サンデーナイトのレッドソックス戦に先発し、5イニング4安打4失点(自責3)、4奪三振、3四球、1本塁打で今季初勝利を挙げた。

 

MLBの公式サイトは「ヤンクスがバックホルツを打ち込み、タナカのソックス戦勝利を援護する」との見出しで特集。

 

「タナカ、再上昇」として、今季初勝利を伝えましたが、「タナカの右肘にまつわる議論は日曜日のまずまずなピッチングで小さくなるだろうが、消えることはないだろう。開幕戦よりも速球を使い、97球のうち、フォーシーム(直球)は25球でツーシームは23球だった」とし、開幕戦は、わずか6球だったフォーシームが激増していたと指摘している。しかし、打者に向かっていく姿勢がないと依然として厳しい見方も示した。

 

ESPNは、勝ち星は手にしたが、昨年7月の右肘靭帯部分断裂までの圧巻のピッチングをマウンド上で見せることはできなかったとしてた。

 

 

スプリットの威力が影をひそめた田中

 

ヤンキースは、ここまでMLB最多の9失策。きょうも2BドリューとSSグレゴリアスのダブルプレイ時のエラーがありました。あれで1アウト満塁になって、直後にボガーツに2点タイムリーを許すという悪い流れがあった。

 

しかし、全体的には、指摘どおり初回の大量点に守られての勝利で、4失点(自責点3)はピリッといない内容でした。5回には、4番ラミレスにセンターオーバーのソロホームランを運ばれているので、イメージは悪い。

 

 

初球は見て球数を投げさす作戦

 

追い込まれても低めには手を出さない各打者。練習では自分の左側に通訳を立たせて、昨年も何度かしていたような体の開きをチェックする練習をしていたが、追い込んでからのスプリットの制球が悪かった。

 

スプリットがワンバンになるワイルドピッチが2度ありました。そこから最初の失点をしたシーンは今後の課題といえそうだ。

 

田中攻略法として、昨年のアスレチックスが見せたような低めの球を捨てる通達があるような感じる。

 

それと初球には手を出さない意思統一があるのか、田中に球数を投げさす戦術を感じる。

 

田中は故障した右ヒジへの負担を軽減するためにツーシーム主体の組み立てに変えた。

 

まだまだ、シーズン序盤だ。気温の上昇とともに調子を上げてくると思うが、昨年の鮮烈な活躍があるだけにニューヨークのメディアの評価は厳しい。

 

 ◇4/12/2015 ◇ヤンキースタジアム
チーム   計  
レッドソックス
ヤンキース X 14
ヤンキース
○田中将(1勝1敗)
D・カーペンター
デービーズ
レッドソックス
バックホルツ(1勝1敗)
ブレスロー 
ライン

バルバロ

ムヒカ
本塁打
ドリュー(ヤンキース)1号
マッキャン(ヤンキース)1号
ヘドリー(ヤンキース)2号
ラミレス(レッドソックス)3号