以前にもピックアップしたフリーエージェント(FA)市場のポジション別注目選手だが、今回は先発投手にスポットを当てて最新情報を交えて市場の動向を紹介したい。
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ここにきて争奪戦になっているのがネイサン・イオバルディ。ポストシーズンでの6試合(先発2試合)、22回1/3で防御率1.61、WHIP0.50という先発、リリーフ両面での好投が、彼の価値を押し上げた。
少なくともブルワーズ、フィリーズ、エンゼルス、レッドソックス、ホワイトソックス、ブルージェイズ、パドレス、ジャイアンツなどの9球団が関心を示しているという。
本人は、レッドソックスと契約を延長したいと伝えられているが、GMが代わったジャイアンツあたりも2度の故障歴(トミー・ジョン手術)があるものの先発とリリーフの両面で戦力の期待ができるイオバルディは、健康面に不安があっても、補強ターゲットになっている。
イオバルディにはヤンキース時代の16年の万560万ドルが最高年俸で、18年は200万ドルだったが4年6000万ドル以上の価値がついているという。
《先発投手》
パトリック・コービン(ダイヤモンドバックス)
ダラス・カイケル(アストロズ)
J.A.ハップ(ヤンキース)
ランス・リン(ヤンキース)
トレバー・ケーヒル(アスレチックス)
クレイ・バックホルツ(ダイヤモンドバックス)
ネイサン・イオバルディ(レッドソックス)
ジオ・ゴンザレス(ブリュワーズ)
マット・ハービー(レッズ)
ウェイド・マイリー(ブリュワーズ)
ギャレット・リチャーズ(エンゼルス)
タイソン・ロス(カージナルス)
ブレット・アンダーソン(アスレチックス)
エドウィン・ジャクソン(アスレチックス)
バートロ・コロン(レンジャーズ)
ハイメ・ガルシア(カブス)
アダム・ウェインライト(カージナルス)
ミゲル・ゴンザレス(ホワイトソックス)
フランシスコ・リリアーノ(タイガース)
クリス・ティルマン(レンジャーズ)
ヨバニ・ガヤード(レンジャーズ)
【契約確定】
CCサバシア(ヤンキース)→再契約
クレイトン・カーショウ(ドジャース)→契約延長
デビッド・プライス(レッドソックス)→オプトアウトしない方針
柳賢振(ドジャース)QO受諾
ダイヤモンドバックスの左腕パトリック・コービンは、キャリア6年目で最高のシーズンだった。勝ち星こそ11勝で、14勝をマークした13年、17年には及ばないが、13年以来の200イニング達成。防御率3.15だが、FIP2.47はNL2位と素晴らしい結果を出した。
WHIP1.050、奪三振246、奪三振率11.1、被本塁打率0.7はキャリアハイをマークし、「サイ・ヤング賞」の投票で5位に入った。
ニューヨーク出身でヤンキースが、セベリーノ、田中将大の両右腕に左腕ベテランのCC.サバシア。これにコービンを加えたいとリストアップしている。
J.A.ハップ(ヤンキース)は、ヤンキース移籍後、好調をキープしたシーズンだった。移籍後の6試合46回2/3で防御率2.70。通算で8月の防御率が3.71、さらに9月と10月は通算49試合(46先発)で防御率3.12と後半戦に強い投手という評価がある。この10月に36歳になったが、フィリーズ、ヤンキースなどが獲得したい方針。