来週メジャーリーグでは、オーナーからマイナーリーグ関係者までベースボールビジネスの経営陣・関係者が一堂に会する一大“ジョブフェア”であるウィンターミーティング(12月9~12日、フロリダ)を開催する。
MLB移籍情報
黒田は再契約
それを前に水面下での動きが表面化してきた。まず、ヤンキース黒田は予定通り再契約。後半打ち込まれたものの32試合201.1イニングは、先発投手陣の柱として活躍した。
黒田は07年オフに広島からFA権を行使してドジャースに移籍し、12年からはヤンキース。日本選手としては野茂英雄(元ドジャースなど)の123勝に次ぐ大リーグ通算68勝(70敗)を挙げている。(詳しいスタッツはこのブログのサイドバーをクリックすれば見れます。)
青木は電撃トレードでロイヤルズへ
ブリュワーズの青木宣親がトレードでカンザスシティー・ロイヤルズへ移動することが決まった。
ロイヤルズは美しいボールパークを擁する球団で、04年104敗、05年106敗、06年100敗と3年連続で100敗以上を記録するなど万年Bクラスだったが、今季10年ぶりに86勝76敗と勝ち越した。
これは、06年5月に就任したデイトン・ムーアGMの功績が大きい。ムーアGMは、今や米球界で屈指の敏腕GMとして名高い人物だ。そのGMに認められての電撃トレードはメジャープレイヤーとしては“勲章”みたいなものだ。
青木は来季、中地区で、あのタイガースの強力先発陣と対戦することになる。余談になるが、カンザスシティーといえばNFLのチーフスは絶好調。
岩隈に心強い広角砲が
そして大型契約の話題。岩隈久志所属のマリナーズが前ヤンキースの主力ロビンソン・カノー内野手を獲得した。
報道によると契約は10年総額2億4000万ドル(約240億円)。これが正しければ、2012年にアルバート・プーホルス一塁手がロサンゼルス・エンゼルスと結んだ10年契約と同額となる。
① 2008年にアレックス・ロドリゲス三塁手がヤンキースと交わした10年総額2億7500万ドル
② 2001年にロドリゲスがテキサス・レンジャーズと結んだ10年総額2億5200万ドル。
これに次ぐ、メジャーリーグ史上3番目に大きな契約になるという。ちょっと長すぎる契約のように感じる。長期契約はリスクが大きい。
現在31歳のカノーは今季、160試合の出場で打率.314、27本塁打、107打点をマーク。メジャー9年間の通算で打率.309、204本塁打、822打点、38盗塁をマークし、オールスター選出5回、シルバースラッガー賞5回、ゴールドグラブ賞に2回選ばれている。
ちなみに、メジャー初安打は05年に当時タンパベイ・デビルレイズに在籍した野茂英雄から放っている。