MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ウィンター・ミーティングも流れたメジャーリーグ

 

メジャーリーグはオフシーズンが面白いのだが、ロックアウトの影響でそれも半減した。

 

MLBロックアウト情報

 

MLBの冬の風物詩ともいえるウィンター・ミーティング。今季はテネシー州ナッシュビル、来季はカリフォルニア州サンディエゴで行われる予定だったが、1901年から始まったこのイベントが無くなるのは、話題が減ってMLBウォッチャーとしても悲しいものがある。

 

2021年オフの「ウィンター・ミーティング」はとりあえず12月上旬の開催はなくなった。

 

時期を変えて今後開催されるかもしれないが、仮に開催されたとしても(例えば1月後半とか)、ロックアウト解除後には開幕に向けて時間もないことから関係者が一堂に集まる例年のイベントではなくなるだろう。開催されたとしても昨年のようにオンラインでの開催かもしれない。

 

ロックアウト開催後は、開幕までのスケジュールが慌ただしくなり、そのどさくさに紛れて選手を買いたたくような球団が現れないことを祈りたい。

 

 

昨年もコールの大型契約が成立したウィンター・ミーティング

 

このイベントでは、代理人と各球団が同じテーブルに着くことから過去にも大型契約が成立した。

 

最近では、ティーブン・ストラスバーグナショナルズと再契約(2019年)したのもこの会議中だった。昨年はゲリット・コールヤンキース入りも発表されたのがウィンター・ミーティング期間中だった。筒香嘉智もこの期間中だった。日本の球団も乗り込んで、オリックスなどはアダム・ジョーンズ獲得に動いた。

 

 

「ルール5」ドラフトも無くなった

 

様々な交渉や契約が成立していくのが、ウィンター・ミーティングだが、有名なのは、1954年オフのでヤンキースオリオールズ間で計17人が移動する大型トレードが成立したことだろう。

 

例年4日間だが、最終日の「ルール5」ドラフトも行われない。

 

選手だけではない、球団スタッフや施設関係者も一堂に集まって情報交換も行われる。

 

日本では、関西ゴルフ連盟がグリーンキーパーなどゴルフ場施設関係者が一堂に集まってグリーン研究会などを毎年開催しているが、メジャーでも日本以上に天然芝の需要があり、そうした施設管理者たちの交流も停止する。

 

昨年は投手に対するすべり止め防止の「粘着物質」の取り締まりが強化されたが、今オフは、MLB使用球に対する日本のメーカーのアプローチにも期待していたが、そうした交渉も直接行われない状況だ。

 

昨日も紹介したが、今回はオーナー側によるロックアウトなので、(収益にも影響するので)公式戦への影響は少ないものと思われるが、選手会が反発してストライキにもなれば開幕がずれ込むことも考えられ、まだまだ予断は許さない。