機構側によるロックアウトは続いているが、メジャーリーグ機構(MLB)と選手会(MLBPA)は、MLBPAが一部分で提案を撤回する姿勢を示したことによって一歩前進したと伝えられている。
MLBとMLBPAのCBA情報
USAトゥデーの記者ボブ・ナイチンゲールの報告によると前回はテキサスで7分間、顔を合わせただけだったが、今回はニューヨークで2時間のテーブルに就いたようだ。そして、重要な提案が含まれていたという。
Progress: The last time MLB and the players association met face-to-face in Texas the meeting lasted 7 minutes.
Today’s session was about two hours and included significant proposals
— Bob Nightengale (@BNightengale) January 24, 2022
MLBとMLBPAによる包括的労使協定(CBA=コレクティブ・バーゲニング・アグリーメント)を巡る交渉は、現地1月24日の月曜日(日本時間25日)に予告通り開催され、MLBPAがFA資格の取得を早める短縮要求を撤回したことにより、一部分だけだが、前進したように報道されている。
さらにMLB公式サイトによると、MLBPAは市場規模の小さい球団に支払われる収益分配金制度(Revenue Sharing Plan)が選手のサラリーに還元されていないことを指摘。
収益分配金を総額1億ドル程度削減することを求めていたが、スモールマーケットの球団には球団運営の根幹にかかわる収入のため当然ながら拒否したようだ。
結局、これに関してもMLBPAは削減額の要求を3000万ドル前後まで引き下げるという姿勢を見せたという。
次の焦点は最低保証年俸か!?
今後は、最低保証年俸の引き上げやぜいたく税の課税ラインの引き上げなど、経済的な問題を中心に交渉が進むものと思われる。
また、サービス時間の操作に関する疑惑に関しては、開幕戦のロースターにトッププロスペクトの選手を含める提案があったようだが、MLBPAはこれを拒否したようだ。
いずれにせよ交渉内容は多岐にわたるため一度や二度では合意に達しないだろう。
ただ、スプリングトレーニングが開始される2月中旬まで逆算して1月末または2月初旬がタイムリミットだと考えられる。
それを過ぎると選手側にしても開幕までのたいせつな準備期間に施設を使えないデメリットを考えれば、その時期までにはどちらかが主張の一部を撤回して新CBAが合意されるものと思われる。
なお、引き続き明日も労使間での交渉が行われるようだ。
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