予想されていたとはいえ本当にこの日が来てしまった。
メジャーリーグ機構(MLB)と選手会(MLBPA)の新労使協定(CBA)はデッドラインとされた現地時間12月1日23時59分(日本時間2日13時59分)までに決まらずオーナーサイドによるロックアウトに突入した。
日本でも日刊スポーツや主要なスポーツメディアがこの話題を取り上げているので、それらを参考にして紹介したい。
オーナーサイドが全会一致でロックアウトに突入!
結論から紹介するとロックアウトになれば、MLBの施設は封鎖になり、トレードやFA移籍交渉など全ての機能が停止される。
影響を受けるのは鈴木誠也や菊池雄星??
これで影響を受けるのはポスティングシステムで日本からメジャーリーグへの移籍を目指す広島東洋カープの鈴木誠也外野手やマリナーズからFAとなって移籍先が決まっていない菊池雄星投手らだ。
鈴木誠也の場合
日本のメジャーファンとして日本人選手の動向は最も気になるが、鈴木の場合はデッドラインまでの期間におそらくメジャーの獲得を希望している球団からのオンラインなどでプレゼンを受けていると思われるから、逆に考えれば再開するまでの間、代理人や周囲の関係者とじっくりと移籍先を吟味できる時間になるかもしれない。
菊池雄星の場合
菊池雄星の場合もMLBネットワークのジョン・ヘイマン記者は、菊池が交渉中の球団にブルージェイズが含まれていると伝えていたし、現地時間11月29日には、マックス・シャーザーと合意したメッツが更なる先発ローテーションの補強で左腕のスターターとして菊池の獲得に動いているという情報も流れていた。
Yusei Kikuchi has 3-year offers. Mets, Jays are interested though their specific offers are unknown. Kikuchi was thought to have gambled by opting out of $13M for 1 year after a year in which he was an All-Star in the first half before struggling late.
— Jon Heyman (@JonHeyman) December 2, 2021
いずれにせよ、左のFA投手は貴重な存在でニーズはあるはずだ。1年ごとにスタッツは改善しており、特に今季の前半戦の活躍は素晴らしかった。
Jays, Mets Among Teams Interested In Yusei Kikuchi https://t.co/hB9XbtGAI7 pic.twitter.com/QfJGIV1aKT
— MLB Trade Rumors (@mlbtraderumors) December 1, 2021
じっくりと家族と相談しながら考えられる時間が与えられたと考えたほうが良いだろう。場合によっては、メジャーがダメなら実戦の場を求めて、日本球界に復帰。移籍先を代理人に任せてメジャーに再挑戦するというパターンもある。
日本の場合はスケジュールがメジャーほど厳しくなく、日本で好調なら30歳と若いのでチャンスはいくらでも転がっているものだ。練習施設で困ったなら同じマリナーズで活躍した岩隈久志に相談してもいいだろう。
シアトル近郊やロサンゼルス近郊でトレーニングできる施設はあるはずだから紹介してくれるかもしれない。
なお、ロックアウトにより今月6日(日本時間7日)から4日間、フロリダ州オーランドでの開催が予定されていた「ウインターミーティング」も中止が決まった。
ただ、双方ともロックアウトは「労使交渉に集中するための期間」と位置付けており、2022年シーズンの開幕を危険にさらすような事態になることは望んでいないという楽観的な観測もあるが、メジャーリーグを愛するファンとしては、スプリングトレーニングまでには解決して欲しい。
▽記事参考/引用
■日刊スポーツ
■MLB公式サイト日本版