速報だが、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会による労使交渉がついに合意した。
MLBとMLBPAの労使協定が合意へ
現地10日(日本時間11日)、ニューヨークで機構(MLB)と選手会(MLBPA)が労使交渉を行い、新しい包括的労使協定(CBA)を締結することで基本合意に達した。
複数の米メディアが伝えているが、機構側が調停前ボーナスプールを年間5000万ドルまで引き上げるなど、金銭面でさらなる譲歩を見せたことにより、選手会は機構側が提示した条件を受け入れた。
これにより2022年のメジャーリーグのスケジュールは、オープン戦が日本時間3月18日、レギュラーシーズンは同4月8日にスタート、移籍市場もまもなく再開される見込み。
Full season, full pay, season will be extended 3 days with doubleheaders to make up for April 7 Opening Day.
— Bob Nightengale (@BNightengale) March 10, 2022
Some final details of a CBA where players made some notable gains:
• Pre-arb bonus pool at $50m
• Min salary: $700k, $720k, 740k, $760k, $780k
• CBT: $230m-$244m
• Draft lottery at 6 picks
• Universal DH
• Amateur draft is 20 rounds
• Player can be optioned 5 times per yr
— Evan Drellich (@EvanDrellich) March 10, 2022
主に金銭面の条件について労使交渉が行われた。ここで機構側は「ぜいたく税」の上限ライン、「最低保証年俸」、「調停前ボーナスプール」の金額について、それぞれ提示額を引き上げて選手会に譲歩したようだ。
懸案事項だった「国際ドラフト」と「クオリファイング・オファー制度」については、交渉期限を7月25日(現地時間)まで延期して引き続き協議を重ねることで合意したということだ。
メジャーリーグ公式サイトによると、オープン戦は現地17日か18日(日本時間18日か19日)、レギュラーシーズンは現地4月7日(同8日)にスタートする見込み。レギュラーシーズンは162試合開催となり、開幕が1週間遅れる分は9イニング制のダブルヘッダーなどで消化される。
この合意を受けて旧労使協定が昨年12月1日に失効して以来、3カ月間に及んだロックアウトに終止符が打たれる。
今後は凍結されていた選手契約が可能となる。日本人選手ではポスティングシステムでメジャー移籍を目指す鈴木誠也の交渉、マリナーズからFAの菊池雄星の移籍交渉が再開される。