MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

右手首の痛みをこらえ、手負いの大谷翔平が怒りの42号本塁打

 

手負いのサムライがチームを救うためにその仕事を確実にこなした。

 

大谷翔平NEWS

 

前日のパドレス戦で150キロの速球が右手首を直撃、その痛みをこらえて「2番・指名打者」で出場した大谷翔平がホームでのヤンキース戦で42号ソロ本塁打をライトスタンドに運んだ。

 

大谷の42号は5回無死の第3打席だった。3試合ぶりで、貴重な勝ち越し弾だった。相手投手は元同僚の左腕アンドリュー・ヒーニー

 

打った瞬間にそれとわかる打球音。打球速度111.8マイル(約180キロ)、飛距離431フィート(約131.36メートル)というムーンショットがライトスタンドに飛び込んだ。42本のうち22本が110マイル以上の本塁打だ。

 

「Fox Sports MLB」のベン・バーランダー氏も「Holy moly(こりゃ驚いた!)という感嘆を表す言葉をつけて興奮気味にツイートしている。

 

 

 

 

前日の試合で右手首を150キロの速球が直撃。あわや骨折かというシーンに、スタンドは静まり返った。そのアクシデントを乗り越え、この試合でも痛みに耐えての出場となっていた。第1打席、第2打席はいずれも見逃し三振に倒れていた。

 

逆境の中でも多少のハンデはあっても超人ショウヘイはやってくれるマーベルのヒーローたちのようだ。

 

 

試合は8対7でエンゼルスが勝利した。

 

 

明日の登板は回避、10勝は赤信号

 

投手としての大谷は、次回登板を予定していた31日(日本時間9月1日)のヤンキース戦GAME2を回避することが決まった。

 

ジョー・マドン監督が30日(同31日)のヤンキース戦前に取材に応じ、「彼は問題ない。ただ痛みがあるだけだ。再び登板できる準備が整うまでは打者としてプレーしてもらう。彼は登板はしない」と語った。

 

 

大谷

 

 

レントゲン検査で右手首の骨の異常はなかったようだが、患部の痛みが引かずコントロールなど繊細な技術が必要になる投手としての出場は回避する。この結果、今季の10勝到達は危なくなってきた。

 

エンゼルスの発表では、31日(同9月1日)はハイメ・バリア、9月1日(同2日)はルーキーのパッキー・ノートンがメジャー初先発する。