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単年契約やマイナー契約が多かった20年オフシーズンだったが、こんな選手も現れた。デレク・ディートリックが出場機会を求めてヤンキースとの契約をオプトアウトしてフリーエージェント(FA)を選択している。
ディートリックといえば、マイアミ・マーリンズ時代にイチロー氏と同僚だったことからご存じのメジャーファンも多いと思うが、2018年11月にマーリンズをDFAになった後FAに。
その後、2019年にはレッズとマイナー契約の後、スプリングトレーニングにNRI(枠外招待選手)として参加、キャンプ終盤にメジャー契約を結んで40人枠入りした。
この年は、二塁を中心に一塁手、外野手として出場。前半戦は絶好調で本塁打18本を量産。
しかし、オールスターゲーム以降は不振に陥り、後半戦の成績は打率.071、1本塁打に終わり、1年間トータル113試合に出場して打率.187、19本塁打、43打点、1盗塁だった。2019年7月にDFA。
2020年はカブスやレンジャーズとマイナー契約を結び、レンジャーズでは8月にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りしている。
こういう経緯もあり、今季も後半戦のメジャー契約に期待して出場機会を求めてオプトアウトの権利を行使したものと思われる。
死球の多い選手で、死球数でマーリンズの球団記録を持っている。けっこう血の気の多い選手というイメージがあり、レッズ時代には同僚のヤシエル・プイーグらと乱闘騒ぎを起こしていたのを思い出す。
今オフの2月、ヤンキースとマイナー契約を結んだが、ヤンキースがD.J.レメイヒュー二塁手との契約交渉中だった頃に契約延長できなかったことを考えての保険的な契約だったと記憶している。ヤンキース傘下のトリプルAクラスで36試合に出場して打率.215、本塁打5、OPS.805だった。
後半戦に大きなインパクトを与えるような選手ではないが、今回の判断で、ディートリックが「40人枠」というメジャー契約で新しいユニフォームを着ることができるのか、注目したい。
Derek Dietrich To Opt Out Of Contract With Yankees https://t.co/bqD7XHWNEf pic.twitter.com/3LJ2x2XweE
— MLB Trade Rumors (@mlbtraderumors) July 3, 2021