6年総額9000万ドルは今オフ最高額
今オフの注目の一人だったDJ.レメイヒューがヤンキースと再契約した。ニューヨークポストのパット・ラガッツォとESPNのジェフ・パッサンの報告では契約内容は6年総額9000万ドル。
合意に向けて最終段階に入ったというニュースが日本時間の15日午後に流れたが、5年以上を希望していたレメイヒューの希望にヤンキースが歩み寄ったことで合意に至った模様だ。
総額9000万ドルは今オフのFA選手では最高額だが、今後、より正確な契約内容が公表されるだろう。
両リーグで首位打者のレメイヒューの再契約はプライオリティーだった
今オフのヤンキースはレメイヒューとの再契約が補強のプライオリティーだった。
MLB公式サイトでも紹介していたが、レメイヒューが5年契約を希望する一方でヤンキースは3年契約をオファーしていることが報じられ、両者の希望条件には大きな開きがあった。
Second baseman DJ LeMahieu and the New York Yankees are finalizing a six-year, $90M contract, sources familiar with the agreement tell ESPN.
— Jeff Passan (@JeffPassan) January 15, 2021
LeMahieu’s return to New York always felt inevitable. It took a while. But he wanted to be there and Yankees get top free agent target.
それに業を煮やしたのか、今週初めにはヤンキースとの交渉が進まないことに不満を感じたレメイヒューは、他のクラブと交渉を始めるように担当者に指示したとも報道されていた。
リーグを代表する二塁手
32歳のレメイヒューは昨季50試合に出場して打率.364、10本塁打、27打点、3盗塁、OPS1.011。短いシーズンだったがrWAR3.0という高い数値でリーグを代表する二塁手であることを証明してみせた。
2019年1月、ロッキーズからFAになりヤンキースと2年総額2400万ドルで契約。ヤンキースの2年間で195試合797打数268安打、打率.336、36本塁打、OPS.922、OPS+145というハイレベルの安定感で、粗削りの若い選手が多いヤンキースの中にあって打撃面でも守備面でもチームの勝利に貢献している。
5年契約になった訳は?
1年平均額(AAV)1200万ドルから契約期間を延ばしてAAV1800万ドルは少ない気がするが、ヤンキースは契約年数を伸ばすことでAAVを下げて「ぜいたく税」のしきい値に余裕を持たせることに配慮した契約だったのかもしれない。
通常開催、有料観客試合が追い風か?
メジャーリーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナーは2021年シーズンを予定通りにキャンプを開始し、レギュラーシーズン162試合の通常開催に臨む準備をするよう各球団に通達した。
開幕戦から有観客試合になることも噂され、そうなれば収益は確保され選手達にも高額な年俸を払うことができる。レメイヒューの5年9000万ドルも明るい先行きが見えてきた背景が追い風になったのかもしれない。