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【MLB契約情報】パドレスがダルビッシュ有と契約延長に合意

 

現地時間2月9日(日本時間10日)、パドレスダルビッシュ有との6年契約に合意し、契約を2028年まで延長したことを発表した。

 

MLB契約情報

 

42歳までの6年契約で合意

 

 メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、契約は6年間総額1億800万ドル。35歳以上で6年以上の長期契約を結ぶのはメジャー史上初らしい。

 

 その契約は、契約期間の前半の年俸が高くなっており、今季の年俸は3000万ドルだという。

 

 ダルビッシュは今季が6年1億2600万ドルの契約ラストイヤーで今季から始まる新たな6年契約を結び、契約最終年の2028年シーズンには42歳となる。

 

 6年契約の最終年である今季の年俸は1800万ドルの予定だったが、新しい契約では3000万ドルへ大幅アップ。

 

 ただし、CBT(ぜいたく税)のラインで考えれば、契約期間中の平均年俸(AAV)は6年1億2600万ドルの場合のAAV2100万ドルだったが、この6年1億800万ドルの契約ではAAV1800万ドルへ下がっており、パドレスのペイロールに対する負担は軽減され、CBTの抑制にもつながり球団側とってもこの部分でメリットがある。

 

 もちろん30代後半を迎えている投手に6年契約を与えるのはギャンブルだが、今回の契約延長は30代後半を迎えてなお進化を続けるダルビッシュへのパドレスからの評価の高さと信頼の表れだろう。

 

 また、ダルビッシュとの契約延長を早い段階で成立させたことにより、パドレスは今季終了後にオプトアウト権を持つチームの主軸でリーダー的存在のマニー・マチャドとの交渉に注力できるというメリットもある。

 

野茂の日本人投手記録を超える可能性も出てきた

 

 現在36歳のダルビッシュは2017年オフにドジャースからFAとなり、カブスと6年1億2600万ドルで契約。2020年オフにパドレスへトレードされ、移籍2年目の昨季は30試合に先発して194.2イニングを投げ、16勝8敗、防御率3.10、FIP3.31、WHIP0.950、奪三振197の好成績をマークした。

 

 

 

 また、パドレスのエースとしてポストシーズン進出をけん引し、プレーオフのメッツとのワイルドカード第1戦では7回1失点の好投。フィリーズとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦の大役を任されるなど4試合に先発し、2勝0敗、防御率2.88の好成績を残した。

 

 ダルビッシュの通算95勝、1488イニング、1788奪三振はいずれも日本人選手として野茂英雄(123勝、1976回1/3、1918奪三振)に次ぐ2位の記録。今季を含めてあと6年プレーできることを考えると、順調にいけばの話fだがユニフォームを脱ぐときには各部門で野茂の数字を上回る可能性がでてきた。