カブスが来季35歳の左腕コール・ハメルズとの年俸2000万ドルの契約オプションを行使した。
MLB契約情報
ハメルズは、夏のノン・ウェーバー・トレード期限前の7月27日にレンジャーズから移籍し、移籍前は20試合の先発で5勝9敗、防御率4.72だったが、カブスでは12試合に先発し4勝3敗、防御率2.36と結果を残した。
これでカブスの先発ローテーションが、ほぼ確定した。
ジョン・レスター
コール・ハメルズ
カイル・ヘンドリックス
ホゼ・キンターナ
ほかには左腕マイク・モンゴメリー、右腕タイラー・チャットウッドなどの20代の投手とチーム内トッププロスペクトで3Aまで昇格している23歳右腕アドバート・アルゾレイあたりがいる。
顔ぶれを見ると右腕はヘンドリクスとダルビッシュの2人で、ヘンドリクスは軟投派のため、速球派のダルビッシュの復活が期待される。
なお、これに伴い2年契約の1年目が終了した左腕ドリュー・スマイリーと後日指名の選手をレンジャーズに放出した。
スマイリーの契約は2年1000万ドルだったが、トミー・ジョン手術からのリハビリ1年目のため、今季の年俸は300万ドルに抑えられていた。
2年目の700万ドルは当然のことだがレンジャーズが負担することになるが、もともとハメルズのトレードの際に、カブスがハメルズとの2000万ドルの契約オプションを行使しなかった場合は、ハメルズに支払われるバイアウトの金額600万ドルをカブスではなくレンジャーズが支払うという契約だった。
そのため、レンジャーズはスマイリーとの700万ドルの契約とハメルズの600万ドルのバイアウトの両方を天秤にかけてスマイリーを引き取った形になる。
これでカブスの年俸総額は2億2200万ドルと相変わらずの高額で、ぜいたく税基準額の2億600万ドルを大きく超過している。
カブスは総年俸の圧縮や補強資金調達のために、今後は主力選手の放出をするのかどうか。大混戦のシーズンだった中部地区ライバルの状況などを横目に、このまま静観しているチームではないだけにその動向も気になるところだ。