MLB.comがトレードデッドライン(TDL)を前に移籍がありそうな7人のオールスタークラスの選手をピックアップしているので紹介したい。
フラッグディール・トレード情報
トレード期限前の移籍情報
①クリス・ブライアント 1B / 3B / OF、カブス
②ネルソン・クルーズ DH、ツインズ
④アダム・フレイジャー 2B、パイレーツ
⑤ジョーイ・ギャロ OF、レンジャーズ
⑥カイル・ギブソン RHP、レンジャーズ
⑦クレイグ・キンブレル RHP、カブス
参考にした記事は下記にリンクを貼っているので気になる方はそちらからどうぞ。
https://www.mlb.com/news/2021-all-stars-who-could-be-traded
ここからは個人的な見解です。まずは、いくつかの球団のペイロールを紹介する。数球団が「ぜいたく税」の限界に達しつつある、ご存じの方も多いと思うが、これはNFLのようにサラリーキャップのないMLBで30球団の戦力均衡が目的で設定されている課税制度。補強の際にはこの「しきい値」が足かせになることもある。
MLB2021 CB Tax TOP6
①ドジャース:$262.1million(2億6210万ドル)
②ヤンキース: $207.6 million(2億760万ドル)
③アストロズ: $207.0 million(2億700万ドル)
④パドレス: $205.6 million(2億560万ドル)
⑤レッドソックス: $205.5 million(2億550万ドル)
⑥フィリーズ: $202.5 million(2億250万ドル)
※今季の上限は$210.0million(2億1000万ドル)
▼参考
Cot's Baseball Contracts
ヤンキースは左の強打者をラインナップに加えたいかもしれないが、ジョーイ・ギャロはもう1年間の契約があるのでハードルは高そう。
レッドソックスも正一塁手のダルベックが伸び悩んでいるので、ペイロールに余裕があればクリス・ブライアントを欲しいだろうが年俸が高すぎる。
ネルソン・クルーズは守備に就かない指名打者(DH)専門なのでレンタルとしてもア・リーグに限定される。アスレチックスやレイズという噂もある。
レンジャーズのカイル・ギブソンあたりが一番可能性が高そうな気がする。今季終了後に契約が終わる。33歳の右腕は今がピークで、放出した場合、それなりの対価が得られるからだ。
クレイグ・キンブレルは完全に復活。複数の球団が欲しがるクローザーだが、2022年は1600万ドルのベスティング・オプション(100万ドルのバイアウト)。
一定の条件(数字)を達成した時に契約金や契約延長などが保証されるオプションのことだが、その条件をクリアする可能性は低いという見方もある。
いずれにしてもキンブレルを獲得するにはそれなりのパッケージやコストを負担しなければならず、そこまでできる球団があるかどうか疑問が残る。