ブルージェイズはメッツからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕クリス・バシットと3年6300万ドルで契約に合意した。
MLB移籍情報
クリス・バシットは今オフに1年1965万ドルのクオリファイングオファー(QO)を提示された選手の一人。今季は865万ドルだったが、QOを拒否して年平均(AAV)で2100万ドルという大型契約を勝ち取った。
現在33歳のバシットは、ホワイトソックスに16巡目(全体501位)で指名された無名選手だった。
2014年にホワイトソックスでメジャーデビューして2015年にアスレチックスに移籍。
アスレチックスでは先発ローテーションの一角として6年間で30勝24敗、防御率3.44の安定した数字を残した。
メッツへ移籍した今季は30試合に先発して181.2イニングを投げ、15勝9敗、防御率3.42、167奪三振の好成績をマーク。
登板試合数、イニング数、奪三振数ではキャリアハイだった。
無名選手が33歳で年2000万ドルを超えるエリートスタータークラスの年俸を複数年契約で手にした。こういう選手を見ると嬉しい気がする。
The Toronto Blue Jays are signing Chris Bassitt to a 3-year, $63M deal, per @JeffPassan pic.twitter.com/3Vtn1FqOs8
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) December 12, 2022
先発投手の補強が急務となっていたブルージェイズだったが、3年6300万ドルの契約は、AAV2100万ドルになる。
MLB公式サイトによるとブルージェイズがFA選手とAAV2000万ドル以上の複数年契約を結ぶのは、2019年オフの柳賢振(リュ・ヒョンジン)、2020年オフのジョージ・スプリンガー、2021年オフのゴーズマン、そして今オフのバシットと、これで4年連続になるという。
バシットの加入でブルージェイズの先発ローテーションはアレック・マノア、ケビン・ゴーズマン、ホセ・ベリオス、菊池雄星の5人が揃ったわけだが、バシットはべリオスと3~4番手争いといったところだろうか。
これで菊池も下手するとブルペンスタートになりかねない状況になってきた。