メジャーリーグの今季の「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」(ROY)はナ・リーグがメッツのピート・アロンソ一塁手、ア・リーグはアストロズのヨルダン・アルバレス外野手が選出された。
「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」(ROY)
24歳のアロンソは、16年のMLBドラフト2巡目(全体64位)でメッツが指名。161試合出場で打率.260、155安打、120打点、OPS.941。 新人最多記録となる53本塁打をマークして本塁打王を獲得した。
1901年以降、新人資格を持っていた選手が本塁打王となったのはアロンソが史上初めて。メッツからの新人王は14年のジェイコブ・デグローム投手以来、史上6人目。
After an incredible rookie season, NL Outstanding Rookie @Pete_Alonso20 takes home more hardware —the NL Rookie of the Year!
Congrats, once again on a memorable 2019! https://t.co/v67ekhpQ7B
— MLBPA (@MLB_PLAYERS) November 11, 2019
30人の記者の中で29人がアロンソに1位投票したが、53本塁打の新人記録を塗り替えた彼が満票ではなかった理由は、「ジ・アスレチック」の記者バッカーリが2位のマイク・ソローカ(ブレーブス)に入れたため。
記者はメッツファンに謝ったが、ソローカに入れた理由は本塁打量産時代にソローカは被本塁打が極めて少なかったためだと理由を明かした。この記者は発表当時には国内にいなかったらしい。
ソローカは今季29試合で13勝4敗、防御率2.68(NL3位)、被本塁打はリーグ最少の14本だった。
ア・リーグの新人王には6月にメジャーに昇格したアストロズのヨルダン・アルバレス外野手(兼指名打者)が選出された。キューバ出身で22歳のアルバレスは新人王受賞者としては最少の87試合の出場ながら、打率.313、27本塁打、78打点、OPS1.067をマーク。長打率.655という驚異のスタッツで史上24人目となる満票(30人全員が1位票)で新人王に輝いた。
The #MLBPlayers agree!
Congrats to Rookie of the Year & AL Outstanding Rookie #YordanAlvarez!
Hear what his peers thought of his first big league season. https://t.co/TqZbM4D0qd
— MLBPA (@MLB_PLAYERS) November 11, 2019
1987年から別名「ジャッキー・ロビンソン賞」と名付けられている新人賞だが、過去に日本人選手としては野茂英雄、佐々木主浩、イチロー、大谷翔平が受賞している日本人ファンにはなじみの深い賞だ。
MLBのルーキー資格とは?
メジャーリーグでは、必ずしも昇格1年目のみに限定はされていない。
前年までのメジャーリーグでの実績が、
- 打者なら打数130以内、投手なら投球回50イニング以内
- 25人ロースター(登録選手枠)在籍期間が45日以内。
試合に出ていなくても、試合に出られるよう登録されている期間が、前年までに45日を越えていないこと。なお、登録選手枠は、毎年9月1日から40人に拡大されるが、この期間はルーキー資格規定の対象外となる。