メジャーリーグはレギュラーシーズンの日程が終了し、個人タイトルの各部門受賞者が確定した。ア・リーグ(AL)では打撃3部門でホワイトソックスの選手が独占。予想もしない結果だった。今回は打撃部門を紹介したい。
MLB2019 打撃部門 個人タイトル
■首位打者
《AL》
ア・リーグはホワイトソックスの4年目ティム・アンダーソン遊撃手(26)が両リーグでもトップの打率.335で初タイトル。ホワイトソックスからは97年のフランク・トーマス以来の首位打者だが、129試合の出場は物足りない気がする。
《NL》
ナ・リーグは日系3世クリスチャン・イエリッチ(ブルワーズ)が打率.329で2年連続。ナ・リーグの2年連続首位打者は、1998~99年のラリー・ウォーカー以来だが、彼も終盤の故障で130試合の出場にとどまりワイルドカードを戦うチームにとっても痛い戦線離脱になった。
■本塁打王
《AL》
ホワイトソックスのジョージ・ソレアー(27)が48本塁打で初タイトル。3本差でマイク・トラウト(28)が2位だった。
《NL》
24歳のピート・アロンソが53本塁打で、メッツの球団記録とメジャーの新人記録を更新した。50本台に到達したのは彼だけだった。ナ・リーグで過去に53本以上放ったスラッガーは、バリー・ボンズなど9名しかいない。
2位は49本でエウヘニオ・スアレス(28)。終盤まで本塁打王を争ったドジャースのコディ・ベリンジャー(24)は47本だった。
5️⃣3️⃣❗️
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— MLB Network (@MLBNetwork) September 29, 2019
■打点王
《AL》
ア・リーグはホワイトソックスのホゼ・アブレイユ(32)が123打点で初タイトル。2位はレッドソックスのザンダー・ボガーツと本塁打王のジョージ・ソレアーが続いた。
《NL》
ナ・リーグでは夏に移籍の噂があったアンソニー・レンドン(ナショナルズ)が126打点を叩き出し、球団のワシントンD.C.移転後では初の打点王に輝いた。
■盗塁王
《AL》
ア・リーグはマリナーズのマレックス・スミス(26)が46盗塁で初タイトル。マリナーズの選手としては01年のイチローに次いで18年ぶり3人目。
《NL》
ナ・リーグはブレーブスのロナルド・アクーニャJr.(21)が37盗塁で初タイトル。昨年、新人王に輝いたアクーニャは2年目のジンクスを吹き飛ばし打率.280、OPS.883、41本塁打、101打点。「40-30」を達成している。来季は史上5人目の「40-40」達成に期待がかかる。