MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

2020年のMVPなどBBWAA各賞の受賞者は?

 

MVPアブレイユ(AL)、フリーマン(NL)が初受賞

 

一塁手の同時受賞は史上3度目

 

新型コロナウイルスの感染拡大とMLB、MLBPA両者による交渉のもつれから60試合の短縮シーズンという奇妙なシーズンになったMLB2020年シーズンだが、全米野球記者協会(BBWAA)による各賞の表彰者が発表され、主要な表彰はこれで終わった。

 

 

MVPはアメリカン・リーグ(AL)はホゼ・アブレイユホワイトソックス)、ナショナル・リーグ(NL)はフレディ・フリーマン(ブレーブス)がそれぞれ初受賞となった。

 

 

33歳で初受賞のホゼ・アブレイユは元キューバ代表のスラッガーで代表選手として来日経験もあるので覚えている方も多いかもしれない。

 

 

そうした経緯から27歳の遅めの契約でメジャー入り。13年10月にホワイトソックスと6年総額6800万ドルの契約だった。

 

 

今季は、60試合に出場して打率.317、19本塁打、60打点、OPS.987をマーク。2年連続で打点王。そのほか、安打数(76)、長打率(.617)、長打数(34)、塁打(148)でもリーグ1位の成績で、AL一塁手部門の「シルバースラッガー」も受賞している。

 

 

キューバ出身選手がMVPを受賞するのは3人目。14年に新人王を受賞しており、新人王とMVPを受賞するのは史上28人目。

 

 

ヒスパニック系やアフリカン・アメリカン、アジア系など同じシカゴを本拠地にするカブスに比べてファンも大衆的で民族混成チームのようなイメージが強いホワイトソックスを象徴するような選手だ。

 

 

NLのMVP受賞のフレディ・フリーマンはキャンプ前の検査で陽性反応が示され高熱や嗅覚喪失の症状に苦しんだが、それを乗り越えて全60試合に出場。打率.341、13本塁打、53打点、OPS1.102をマーク。

 

 

両親がカナダ出身でカナダの市民権を持つ選手。アブレイユと同じで彼もNL一塁手部門で2年連続の「シルバースラッガー」を受賞。

 

 

両リーグで一塁手がMVPを受賞するのは、1931年にBBWAAがこの賞を表彰し始めてから3度目。1度目は94年の ジェフ・バグウェルアストロズ)とフランク・トーマスホワイトソックス)。2度目は06年のライアン・ハワードフィリーズ)とジャスティン・モーノー(ツインズ)だった。

 

 

 

 

各賞の受賞者

 
MVP

 

▼AL最優秀選手(MVP)

ホセ・アブレーユ(ホワイトソックス

 

▼NL最優秀選手(MVP)

フレディー・フリーマン(ブレーブス

 

サイ・ヤング賞

 

▼ALサイ・ヤング賞

シェーン・ビーバー(インディアンス)

 

▼NLサイ・ヤング賞

トレバー・バウアー(レッズ)

 

最優秀監督賞

 

▼AL最優秀監督

ケビン・キャッシュ(レイズ)

 

▼NL最優秀監督

ドン・マッティングリーマーリンズ

 

新人王

 

▼AL新人王

カイル・ルイス(マリナーズ

 

▼NL新人王

デビン・ウィリアムズ(ブルワーズ)

 

最優秀救援投手賞

 

▼AL最優秀リリーフ投手

リアム・ヘンドリクス(アスレチックス)

 

▼NL最優秀リリーフ投手

デビン・ウィリアムズ(ブルワーズ)