エンゼルスの大谷翔平とフィリーズのブライス・ハーパーに決まったMVP。1987年以来初めて、両リーグの受賞者がプレーオフ進出を逃したチームからの選出だった。
MLB2021 MVP
メジャーリーグ最優秀選手(MVP)が18日(日本時間19日)に発表され、ア・リーグはエンゼルスの大谷翔平投手、ナ・リーグはブライス・ハーパー外野手(フィリーズ)が選ばれた。
大谷翔平は既に紹介したが(その記事は下記はコレ)、ナ・リーグはブライス・ハーパー外野手(フィリーズ)が受賞。ハーパーの受賞は、ナショナルズ時代の2015年以来、2度目となった。
ハーパーは141試合に出場して打率.309、35本塁打、84打点、13盗塁、OPS1.044。MLB公式サイトによると2チームでMVPを受賞するのはジミー・フォックス、フランク・ロビンソン、バリー・ボンズ、アレックス・ロドリゲスに次ぐ史上5人目の快挙らしい。
ハーパーは1位票17票を含む348ポイントを獲得。ソトが1位票6票を含む274ポイントで2位、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)が1位票2票を含む244ポイントで3位だった。
MVP 🏆@bryceharper3 is the 2021 NL Most Valuable Player! pic.twitter.com/SR5WL5ArTy
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) November 18, 2021
MVP 🏆
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) November 18, 2021
Shohei Ohtani is the 2021 AL Most Valuable Player! pic.twitter.com/p0ko4YQQOS
ハーパー所属のフィリーズも大谷翔平のエンゼルスも共にプレーオフにも進出していない。これは米メディア「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」が指摘していたが、ほかには、ゲレーロJr.のブルージェイズも進出ならず。
ア・リーグだけではない。ナショナルリーグでもMVPトップ3のブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)、フアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)、フェルナンド・タティスJr(サンディエゴ・パドレス)もポストシーズで見ることはなかった。
WSJでは他のプロスポーツを引き合いに出して「レブロン・ジェームズ、ステファン・カリー、ヤニス・アデトクンボの3人が5月(NBAのプレーオフシーズン)を家で過ごすことや、トム・ブレイディ、パトリック・マホームズ、ラマー・ジャクソンのいないNFLの1月に相当する」と論じていた。
1931年から始まった全米野球記者協会(Baseball Writers Association of America;略称BBWAA)の「最優秀選手賞」。
メジャーリーグでMVPといえば、このBBWAAによる「最優秀選手賞」のことを言うのが通常だが、今季は珍事が起こったようだ。