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《FA捕手情報④》リアルミュート、マッキャン、モリーナなど実力派捕手の動向

 

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2020-21年オフFA捕手情報 第3弾

 

モリーナ、リアルミュート、マッキャンなどモリーナが多いFA捕手 

 

 2019年~20年シーズンオフのFA市場は、日本人選手のヤンキース田中将大がFAになることから日本のメジャーリーグファンにとっても注目を集めているが、スポーツ界全体で大幅な収益損失が発生した後、市場がFA選手達をどのように扱うかを予測することは困難だ。冬の時代になりそうな予感もする。

 

 10月1日、15日にこのブログでも紹介したフリーエージェント(FA)捕手たちの動向に新しい情報が入ってきたので紹介したい。

 

 

FA捕手の新情報

 

 クオリファイングオファー(QO)を提示されていたJ.T.リアルミュート(フィリーズはQOを拒否した。

 

 個人的に注目はホワイトソックスジェームズ・マッキャンだが、 「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、カージナルスからFAとなったヤディアー・モリーに対してカージナルス以外にも、メッツとヤンキースのニューヨーク2球団を含む3~4球団が興味を示しているという。

 

 それに関連してヤンキースは正捕手ゲーリー・サンチェスへのトレード打診も受け付けているという情報もあり、タブロイド紙「ニューヨーク・ポスト」あたりが報じている。

 

 期待を込めての記事かもしれないが、ヤンキースカージナルスからFAとなったモリーナの代理人と連絡を取っていることが報じられている。

 

 モリーナやリアルミュート、ジェームズ・マッキャンらが市場に出ている以上、彼らを獲得すればサンチェスといえども正捕手の座を明け渡さなければならず、移籍交渉のテーブル上にサンチェスの名前があっても不思議ではない。

 

 

サンチェスの今季は?

 

 サンチェスは今季、49試合に出場して打率.147、10本塁打、24打点、OPS.618という成績で、パンチ力はあるものの好不調の波が激しく確実性という面では疑問点が多い。守備面の要としての課題も指摘されている。

 

 キャリア6年で平均打率.236と低いが、115本塁打OPS.823と長打力が魅力で、FAまであと2年間保有できる点もトレード交渉には好都合で、多くの見返りも期待できる。

 

 

ヤンキースか、メッツか、でもやっぱり

 

 メッツがモリーナを獲得した場合も、リアルミュートの契約交渉に影響することは間違いない。そうなればヤンキースはリアルミュート獲得に動くことが予想される。

 

 せっかくプロスペクトを放出してまで獲得したフィリーズが、再契約する可能性が最も高いと思われるが、FA交渉に関してはベテラン記者でも何が起こるかわからないらしい。

 

 今季は実力派のFA捕手が多く、彼らの移動は、大きなインパクトが予想されることから目が離せない。

 

 

 

下記は2020-21年オフにフFAになる代表的な捕手たち。

 

▼2020-21オフにFAになる捕手たち

 

■J.T.リアルミュート(フィリーズ30歳、2020WAR1.18

 

 2019年2月8日にホルヘ・アルファーロ、シクスト・サンチェス、ウィル・スチュワート及びインターナショナル・ボーナス・プール(海外選手契約金枠)とのトレードで、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍した。今季年俸は調停の公聴会を経て単年1000万ドルで決着。(短縮シーズンで実質は$3,703,704)。今季の成績はは11本塁打OPS.840。

 

 フィリーズのジョン・ミドルトン・オーナーは、今オフにFAとなるリアルミュートと再契約することがフィリーズの最優先課題であることを明言している。ただ、春の年俸調停でも見られたようにリアルミュートの要求額が想定以上に大きければ合意は困難になる。

 

 

■ジェームズ・マッキャン(ホワイトソックス30歳、540万ドル、2020WAR1.2

 

 昨年のオールスターゲームにも選出されたジェームズ・マッキャン(18本塁打OPS.789、20年490万ドル)がシーズン終了後にFAになる。グランダルの獲得で、控えに回ることも多かったが、今季も捕手のカテゴリーではトップクラスのWAR1.2。31試合、打率.289、7本塁打、15打点、出塁率360、OPS.896の数字を残した。

 

 守備ではメジャー7年間で盗塁阻止率359をマーク。過去4年間連続で、この分野でトップ10に入っている。

 

 MLB全体を見渡しても守れて打てる捕手は少なく、当然、ニーズは多い。ホワイトソックスが再契約すに失敗すれば、FA捕手の中では注目の選手になる。ア・リーグではDHとしても起用できるので複数の球団が欲しがるだろう。

 

 ホワイトソックスと再契約しなければ、アストロズエンゼルス、レンジャーズ、インディアンスなど、複数の球団が正捕手を必要としている。

 

その他のFA捕手リスト

▼NAME(年齢/20年所属)20年契約年俸、2020WAR

 

■アレックス・アビラ(34歳/ツインズ)425万ドル、0.38

 

ウイルソン・ラモス(33歳/メッツ)1000万ドル、0.16

 

■ヤディアー・モリー(38歳/カージナルス)2000万ドル、0.12

 

■カート・スズキ(37歳/ナショナルズ)600万ドル、0.13

 

■タイラー・フラワーズ(35歳/ブレーブス)400万ドル、0.17

 

■ジェイソン・カストロ(33歳/ツインズ)685万ドル、-0.08

 

■オースティン・ロマイン(31歳/ヤンキース)415万ドル、-0.37

 

 

 

 

 

 

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