MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

MLB2019 ディビジョン別の新戦力補強状況《AL-WEST》

 

 ディビジョン別にどのチームがどの選手を補強したのか?各チームが、2018年オフにトレード、フリーエージェント(FA)、ウェーバーで獲得した選手たちを紹介したい。

 

 

MLB2019 新戦力補強状況《AL-WEST》

 

 その第1弾は、菊池雄星がポスティングで移籍したマリナーズ大谷翔平エンゼルスが所属するアメリカンリーグ西部地区(AL-WEST)にスポットを当ててみた。

 

 

 

アストロズ

 

マイケル・ブラントリー(外野手:FA)

ロビンソン・チリーノス(捕手:FA)

アレドミス・ディアス(遊撃手:トレード)

 

 17年のワールドシリーズを制したアストロズが103勝を挙げて地区2連覇したが、ダラス・カイケル、チャーリー・モートンがFA、ランス・マッカラーズJr.がオフにトミー・ジョン手術で今季は全休。コリン・マクヒューを先発に戻しても2枚は足らない。

 

カイケルの再契約も含めてスプリングトレーニングまでの期間に先発の補強があるだろう。バーランダーとコールの両エースも今季限りの契約だが、契約延長の話はしていないらしい。

 

ファームには先発投手でBPランキングMLB100以内のプロスペクトを3人抱えており、そのうち右腕のジョシュ・ジェームズはすでにメジャーデビュー(6試合、2勝0敗、防御率2.35)している。先発ローテーションに加わる可能性が高い。

 

 

 

 

■アスレチックス

 

マルコ・エストラーダ(右腕:ウエーバー)

ジュリクソン・プロファー(遊撃手:トレード)

マイク・ファイアーズ(右腕:FA)

ホアキム・ソリア(右腕:FA)

タナー・アンダーソン(右腕:トレード)

パーカー・ブリッドウェル(右腕:ウエーバー)

クリス・ハーマン(捕手:FA)

 

 オークランドウォーターフロントエリアに23年オープンの新ボールパークが待ち遠しい。昨年、大谷翔平からメジャー初の本塁打をマークした若手のマット・チャップマン三塁手やマット・オルソン一塁手ゴールドグラブ賞を受賞する活躍。

 

トレードで獲得したジュリクソン・プロファーを遊撃手として使い、マーカス・セミエンを二塁へコンバートした内野陣は面白くなった。

 

 

 

マリナーズ

 

菊池雄星(投手:FA)

エドウィン・エンカーナシオン(指名打者:トレード)

ルーベン・アラニッツ(右腕:FA)

ガーソン・バティースタ(右腕:トレード)

ティム・ベッカム(遊撃手:FA)

ジェイ・ブルース(外野手:トレード)

J.P.クロフォード(遊撃手:トレード)

ジャスティン・ダン(右腕:トレード)

ジェイク・フレイリー(外野手:トレード)

コリー・ギアリン(右腕:FA)

ジャレッド・ケレニック(外野手:トレード)

シェッド・ロング(二塁手:トレード)

ディラン・ムーア(三塁手:FA)

オマー・ナルバエス(捕手:トレード)

ザック・ロスカップ(左腕:FA)

リカルド・サンチェス(左腕:トレード)

ドミンゴサンタナ右翼手:トレード)

ジャスタス・シェフィールド(左腕:トレード)

マレックス・スミス(外野手:トレード)

ハンター・ストリックランド(右腕:FA)

エリック・スワンソン(右腕:トレード)

アンソニー・スウォーザック(右腕:トレード)

ドム・トンプソン・ウィリアムス(外野手:トレード)

イチロー(外野手:FA)

 

 アメリカ4大プロスポーツで最長となる17年連続でプレイオフを逃しているマリナーズ。メジャーきってのトレーダー、ジェリー・ディポートGMが今オフも派手に選手を動かしたが、彼のルービックキューブはいつになったら揃うのか?

 

 

 

エンゼルス

 

マット・ハービー(右腕:FA)

トレバー・ケイヒル(右腕:FA)

ジョナサン・ルクロイ(捕手:FA)

コディ・アレン(右腕:FA)

ジャスティン・ボーア(一塁手:FA)

ルイス・ガルシア(右腕:トレード)

トミー・ラステラ(三塁手:トレード)

ディロン・ピータース(左腕:トレード)

ケバン・スミス(捕手:ウエーバー)

 

 昨年よりは、大幅に改善された。ここ数年、毎年のように故障者続出だった先発陣は、マット・ハービーとトレバー・ケイヒルの両右腕を獲得したが、ハービーは故障歴があり、かつてのような輝きは期待できない気がする。久しぶりに規定投球回数に達すればプラスぐらいに考えたほうがいいかもしれない。

 

22歳のプロスペクト右腕グリフィン・キャニング投手が3Aまで上がっており、今季のメジャーデビューがあるかもしれない。いずれにしてもエース格の投手がいない。

 

 

 

■レンジャーズ

 

アズドゥルバル・カブレラ内野手:FA)

ショーン・ケリー(右腕:FA)

ランス・リン(右腕:FA)

ドリュー・スマイリー(左腕:トレード)

カイル・バード(左腕:トレード)

ブロック・バーク(左腕:トレード)

ジェシーチャベス(右腕:FA)

チェイス・ダーノウ(三塁手:FA)

ティム・ディラード(右腕:FA)

ジョン・アンドレオーリ(外野手:ウエーバー)

ルーク・ファレル(右腕:ウエーバー)

ノーラン・フォンタナ(遊撃手:FA)

ジェンマー・ゴメス(右腕:FA)

テイラー・グリエリ(右腕:FA)

アリエル・ヘルナンデス(右腕:FA)

ジェフ・マシス(捕手:FA)

ザック・マカリスター(右腕:FA)

シェルビー・ミラー(右腕:FA)

ラファエル・モンテロ(右腕:FA)

ジョーダン・ロマノ(右腕:トレード)

トニー・サンチェス(捕手:FA)

ダニー・サンタナ(外野手:FA)

マイケル・トンキン(右腕:FA)

イーライ・ホワイト(二塁手:トレード)

パトリック・ウィズダム三塁手:トレード)

 

 15年、16年に地区2連覇の後、17年4位、18年最下位に沈んだ再建期のレンジャーズだが、先発右腕ランス・リンをFAで獲得。

 

トレードで獲得のドリュー・スマイリー、トミー・ジョン手術から完全復活を目指すエディンソン・ボルケスあたりがバウンスバックすれば、面白い存在になるが、現時点では不安要素が多い。

 

それよりも25歳のクローザー、ホセ・レクラク(12セーブ、防御率1.56)やデビュー以来、3年連続20本塁打の23歳ノマー・マザラ外野手のドミニカンコンビの成長が個人的には楽しみだ。