MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

大谷、アクーニャ、ソト、ROYを争う3選手が偉大な記録を作るかもしれない

 

 

 

大谷翔平エンゼルス)、ロナルド・アクーニャJr.ブレーブス)、フアン・ソトナショナルズ)のルーキー達が偉大な記録を作るかもしれない。

 

 

MLBのデータサイト「ベースボール・リファレンス」(Baseball Reference)が面白いデーターを提供しているので紹介したい。

 

 

 

 

同サイトによると、250打席以上のルーキー3選手がOPS.900以上を記録したシーズンは、100年を超える歴史の中で6回しかなく、過去50年間では2回目の快挙になるらしい。

 

 

ただ、OPSは変動するので、シーズンが終了するまで確定しないものがあるが、いずれにしても彼ら3人が新人王(ROY)争いに絡んでくることは間違いないだろう。

 

 

 

 

直近では2007年シーズンのライアン・ブラウン(ブルワーズ)、ジョシュ・ハミルトン(当時レッズ)、ジェームズ・ローニー(当時ドジャース)の3選手がルーキー資格でOPS.900以上をマークしている。

 

 

確かにこの年のライアン・ブラウンは、今でも記憶に残っている。

 

 

最終的には113試合の出場で、規定打席には達しなかったが、打率.324、34本塁打、97打点といずれもナ・リーグ新人最高の成績を残し、この年の新人王に輝いた。OPS1.004は、今でも彼のキャリアベストの数字だ。

 

 

特に長打率は.634を記録し、これはチームメイトの大砲プリンス・フィルダーを凌ぐリーグ1位。新人としては1987年のマーク・マグワイアを抜き、メジャー史上最高となる数値であった。

 

 

ただ、ブラウンに関しては、その後、マイアミのクリニックを舞台とした「バイオジェネシス・スキャンダル」で禁止薬物の使用が発覚しているので、ある程度は差し引いて考える必要はあると思う。

 

 

ジョシュ・ハミルトンは、ご存知の方も多いと思うが、壮絶な経緯をたどって2007年に90試合、打率.292、19本塁打、47打点、.922を残している。

 

 

ハミルトンは1999年のMLBドラフト1巡目(全体1位)でタンパベイ・デビルレイズから指名された。2000年にはUSAトゥデイの「マイナーリーグ年間最優秀選手賞」を受賞したプロスペクトだったが、2001年のシーズン開幕前に、両親と共に交通事故に遭う。

 

 

その後、怪我の治療中にアルコールとコカインの依存症に陥り、2年間もフィールドを離れ薬物更生施設への出入りを繰り返したという。

 

 

そうしたものを克服して2007年にメジャーデビュー。苦節8年。復活を称え場内の観客は20秒以上のスタンディングオベーションで彼を出迎えた。その後は2008年に打点王、レンジャーズ時代の2010年には首位打者ア・リーグMVPに輝いた。

 

 

大谷やアクーニャには関係ない話だが、ブラウンやハミルトンの名前を見て、ふと思い出した。