今季からカブスに移籍したダルビッシュは20日、敵地でのレッズ戦に先発登板し、6回を1失点で、今季初勝利をマーク。日米通算150勝に到達した。
ダルビッシュ有 日米通算150勝
ダルビッシュは、今季8試合目の先発登板。ここまで7先発で0勝3敗、防御率5.56。ここまでは5回に捕まることが多かった。下記はイニング別の防御率だが、5回が苦労しているのがよくわかる。
★ダルビッシュのイニング別防御率
(前日まで)
- 1回 5.14
- 2回 0.00
- 3回 1.29
- 4回 2.57
- 5回 31.50
- 6回 0.00
この日は立ち上がりこそ制球に苦しんだが、マドン監督が「2回以降、フォーシームの制球が素晴らしくなった」と話すように、2回、3回は威力ある94~95マイル台のフォーシームで3人で抑え、4回にはストレートの四球2つで2死一二塁とランナーを背負ったが、無失点でしのいだ。
魔の5回にも死球の走者を出して嫌な感じがしたが、遊撃手バイエズの運動能力を感じさせるファインプレイで3人で抑えると、6回は95.1マイルのフォーシームから73.7マイルのカーブという配球で空振り三振に切って取るなど、2三振を奪い6回を危なげなく投げきった。
Yer a wizard, Javy. pic.twitter.com/GuJxoBeEDC
— MLB (@MLB) 2018年5月20日
試合は6対1でカブスが勝利。ダルビッシュが日米通算150勝(NPB 93勝、MLB 57勝)を達成した。ダルビッシュは、94球(ストライク57)を投げて被安打2、7奪三振、3四球、2死球、自責点1という内容だった。
“Windy City”と言われているシカゴは春先、気温4度から5度という極寒で、積雪のために中止になった試合もあった。ここまで先発した8試合のうち6試合は、そうした北中部の五大湖のほとりで寒い地域。昨年までの蒸し暑いテキサスや乾燥するロサンゼルスとは環境が大きく違った。
繊細な指先の感覚や、初めて立つマウンドの傾斜、固さなど、環境への適応に時間がかかったと察したい。
ホームのリグレーフィールド名物のIvy wallが生い茂る頃には、シカゴの風を心地よく感じるはずだ。
ダルビッシュが今季初勝利!6回を投げてレッズ打線をわずか2安打1失点に抑え、7奪三振の好投!@faridyu #日本人選手情報 pic.twitter.com/yRen8YCYxj
— MLB Japan (@MLBJapan) 2018年5月21日