MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

【AL EAST】レッドソックスとヤンキース、2強対決のAL東部地区

 約4分の一を経過したMLBアメリカンリーグ東部地区では久々に東部の名門2チームによる首位争いが演じられている。

 

☆現地19日終了時点での順位表

 

【東部地区】

R/ チーム / 勝 敗 / 勝率 / 差

1 ヤンキース   29 13 .683 -

2 レッドソックス 31 15 .667 0.0

3 レイズ     22 22 .500 8.0

4 ブルージェイズ 22 24 .478 9.0

5 オリオールズ  14 31 .318 16.5

 

 

 レッドソックスヤンキースがゲーム差なしでトップ。3位以下に8ゲーム差をつけている。

 

 レッドソックスは、「BOSTON STRONG」を合言葉に上原浩治田澤純一などが活躍した13年のワールドシリーズ制覇以来、14、15年は地区最下位と低迷したが、16年は地区1位に返り咲き、昨年も連覇した。

 

 打線は、ベッツ、ボガーツ、ブラッドリーJr.の若手“3B”に加えてトッププロスペクトだったベニンテンディ外野手も成長。三塁手もラファエル・デバースがシーズン途中から台頭した。

 

 ただ、チームの顔だったデビッド・オルティーズが引退して小ぶりになった打線は、本塁打数がMLB30チーム中27位と落ち込んだ。そのため17年オフは、FAの目玉選手だったJ.D.マルティネスを補強。

 

 30歳のJ.D.マルティネスは、打率.339(MLB5位)、13本塁打(同3位T)、38打点(同2位T)と下馬評どおりの活躍。加えて最強1番バッターのムーキー・ベッツも打率と本塁打数でMLBトップの数字を叩き出し、チーム打率、得点数でMLB1位。チーム本塁打数もここまで同2位と劇的に破壊力を増している。

 

 投手力もセールを軸に、プライスも故障から復活傾向。ポーセロ以外、全員が左投手なのが、右の長距離砲が多いヤンキース相手にどうなるのか。首位攻防戦に注目だ。

 

クリス・セール

デビッド・プライス

リック・ポーセロ

エドゥアルド・ロドリゲス

ドリュー・ポメランツ

 

先発陣のスタッツは、防御率で先発陣がMLB8位(AL3位)、ブルペンが同9位(同4位)の防御率と今年も安定。

 

アストロズやインディアンスの先発ローテーションとも見劣りしない陣容と言える。ブルペンも、クローザーのキンブレルやジョー・ケリー。5月15日に10日間DL入りしたがカーソン・スミスが3年ぶりに復活し、駒が揃ってきた。

 

 

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 レッドソックスの3連覇を阻みたいヤンキースは、オフに本塁打王スタントンを電撃補強。

 

 優勝候補に推す関係者も多かったが、打線は穴が多く、ジャッジはMLB4位の59三振、スタントンも5位の58三振。このままでいくと2人でシーズン400三振という不名誉な記録になりそうだ。

 

チーム得点数でMLB2位、本塁打数で同3位は予想どおりだが、打率で同10位と物足りない数字だ。

 

 それに比べ、投手陣は、セベリーノ、田中将大を中心に踏ん張っている印象。先発陣のスタッツは、防御率で先発陣がMLB9位(AL2位)、ブルペンが同8位(同3位)とシーズン前の予想に比べ悪くない。

 

 

 ヤンキースがアーロン・ブーン、レッドソックスがアレックス・コーラの新監督に代わった今年。この夏の補強も含めて、東海岸の名門2チームから目が離せない。