シーズン序盤から首位をキープしていたホワイトソックスがアメリカン・リーグ(AL)中部地区を13年ぶりに制した。
トニー・ラルーサ新監督の采配にも注目
10試合を残して両リーグ一番乗りの地区優勝を決めたことになるが、MLB30球団のパワーランキングでも常に上位で、3連覇を狙ったツインズが前半戦で早々と失速したこともあって、他の2地区ほどの首位争いもなく相対的なバランスで余裕を持った地区優勝だった。
A.L. CENTRAL CHAMPS!
The White Sox capture their first American League Central title since 2008. pic.twitter.com/5TkgKN3zIy
— Chicago White Sox (@whitesox) September 23, 2021
再建期を経て戦力が充実してきたホワイトソックスは、昨年もホゼ・アブレイユが打点王、ティム・アンダーソンがリーグ2位の打率でチーム本塁打リーグ1位とチーム打率リーグ2位の強力打線を形成。
アブレイユ、アンダーソン、ヤスマニ・グランダルらの主軸にアンドリュー・ボーン、ヨアン・モンカダ、エロイ・ヒメネスらの若手が絡んだ打線はチーム打率MLB5位、チームOPS同7位と強力。
課題だった投手陣も昨年のリーグ最優秀救援投手リアム・ヘンドリックスをオフに獲得してブルペンを補強。
先発ローテはカルロス・ロドン(防御率2.47)、新加入のランス・リン(防御率2.47)、ルーカス・ジオリート(防御率3.70)、ディラン・シーズ(防御率4.09)、ダラス・カイケル(防御率5.18)らMLB5位の防御率を誇る安定感でオールスター前には独走態勢に入っていた。
昨年もワイルドカードながら12年ぶりにポストシーズン進出を果たし、これで2年連続のポストシーズン進出だが、現時点では東部地区のレイズや西部地区1位のアストロズに勝率で下回る第3シード。
今季のアメリカンリーグは、東部地区が激戦。レイズ、レッドソックス、ヤンキースともワイルドカード枠も含めてプレーオフに進出する可能性があるほど勝率が高く、プレーオフを優位に戦えるホームフィールド・アドバンテージを獲得するために残りの試合も勝ち星を積み重ねたいところだ。
今季は、かつてカージナルスを率いたトニー・ラルーサ氏が76歳にして新監督に就任。今回の地区優勝で自身13度目の地区優勝ということだが、ポストシーズンでの采配に注目したい。
【 #ホワイトソックス 】2021年地区優勝1番乗りはア・リーグ中地区を制したホワイトソックス🎉
帰ってきた名将ラルーサ監督の指揮で13年ぶりの栄冠です👑https://t.co/Ca6wpGWOFa pic.twitter.com/YmKLFMaIe1
— MLB Japan (@MLBJapan) September 24, 2021