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【MLB移籍情報】2019年-20年オフ 各チームの補強ニーズは?AL東地区編

 

 今オフのメジャーリーグは、注目選手にスコット・ボラス氏のクライアントが多く、いつものようにスローで時間ぎりぎりまで交渉するような展開が予想される。

 

 

MLB移籍情報 

 

 

以前に、各チームの編成におけるPriority(最優先事項)を紹介したが、今回はそれに補強ニーズを加えて紹介していきたい。

 

 

ア・リーグ東部地区

 

レッドソックス

 

 ここでも何度か紹介しているが、ムーキー・ベッツの動向は、レッドソックスだけの問題ではなく球界全体にインパクトを与えそうだ。デーブ・ドンブロウスキーを解任したレッドソックスだが、新任のチェイム・ブルームは、この難問に対する解決策を見つけることが最優先事項だろう。補強ニーズはクローザー。ブランドン・ワークマンが候補だが実績がなく未知数だ。

 

 

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ブルージェイズ

 

 野手はビシェット、ゲレーロJr.、ビジオの2世トリオを中心に若い戦力が台頭した1年だったが、先発陣はマーカス・ストローマンを放出後にローテーションは質量ともに不足した。21人の先発投手を起用した今季だが、その補強が最優先事項。BP54位、MLB76位のプロスペクトで17年ドラフト1巡目追補(全体28位)のネイト・ピアーソンがAAAまで昇格し、オールスター・フューチャーズゲームにも選出されているのが一筋の光だ。

 

 

オリオールズ

 

 2年連続100敗以上を記録してしまったチームは再建期の初期段階。ビッグネームの契約は避け内部育成中心の編成にする方針。ジャイアンツからウェーバーで獲得したハンサー・アルベルト二塁手はメジャー4年目の27歳で打率.305でAL8位に入った。先発投手がニーズだが、FA市場のローコストのベテラン投手を物色するものと思われる。

 

 

レイズ

 

 アビサイル・ガルシア外野手の1年350万ドルでの契約は大正解だった。チーム本塁打数はAL11位だった。指名打者部門の打撃成績もAL11位。長打力のある指名打者が補強の最優先事項だが、捕手もいない。マイク・ズニーノ捕手は失望したが、トラビス・ダーノー捕手(16本塁打OPS.745)は呼び戻してもいい。

 

 

ヤンキース

 

 アストロズFAの右腕ゲリット・コールの動向を注視しているに違いない。コールの争奪戦にヤンキースが乗り出す可能性はある。過去には(08年) MLBドラフト1巡目(全体28位)でヤンキースが指名している。ほかには、マディソン・バムガーナーもプランBとして検討する余地はあるだろう。

 

 

 

▼記事参考

 

https://www.mlb.com/news/every-mlb-team-s-offseason-priority

 

https://www.mlb.com/news/every-major-league-team-biggest-2020-offseason-need